隔離は「特定のモノとモノの間をあけること、隔たりをつくること」。

一般的には特定の人間を、人間が多くいる場所から離すようなケースで使われることが多いです。

隔絶は「人と人の関係が絶たれている状況のこと」。

特定の人としばらく会っていないとか、以前のような関係が存在していないようなときに使われることが多いと言えます。

「隔離」の意味

隔離とは、特定の人間を、人間が多くいる場所から離すことです。

したがって、人間があまりいないような場所に連れて行かれるような状況となります。

隔離に関しては、自らそういった状況に身を置くというよりは、誰かに強制的に連れられてというケースが多いでしょう。

感染症などが流行ったときには、そういう言葉はよく耳にするはずです。

「隔絶」の意味

隔絶とは、特定の人間との関係が絶たれることです。

以前はそれなりに親密な関係、仲がいい状況だったにもかかわらず、そういった状況が現在は存在していない、疎遠になってしまったようなときに使います。

つまり、隔絶というのは人間の心と心に距離がある、隔たりがあると言える際に使うので、その点で隔離とは違うと言えるでしょう。

「隔離」と「隔絶」の用法や用例

「結核にかかると、特別な病院に隔離されることがある。

やはり感染症の一種だから、他の人に感染させないように生活をしないといけない状況になるんだよね。」

「高校時代の友達と最近全然会っていないな。

中学校や小学校の友達とはたまに会うんだが、中学校の連中とは完全に隔絶の状態にある。

なんだか寂しいと思えてくるんだよな。」

隔離と隔絶はともに隔たりがあること

隔離と隔絶に関しては、隔たりが存在するという意味になります。

その部分において、両者に違いはありません。

ただ、隔離は人間それ自体を、人間があまりいない場所に移す状況なのに対して、隔絶は人間と人間の心が離れている状況を指しています。

したがって、隔たりがあるといっても、その具体的な状況には違いがあるということです。

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