そこにあるはずの人や物がないことによって、物悲しさを感じることです。
「心にぽっかり穴が空いたような気持ち」や、「喪失感」とも言い換えることができます。
また、その由来は、古語の「さぶし」という言葉にあります。
「心があれ荒ぶ」「勢いが衰える」などの意味を持つ「さぶし」が形を変え、現在の「さみしい」という形で使われるようになったそうですよ。
「さみしい」の表記について
「寂しい」や「淋しい」と漢字で書くこともあれば、「さみしい」とひらがなで書くこともあります。
これらの表記によって言葉に大きな意味の違いは現れませんが、「さみしい」とひらがな表記したほうが、物質的でなく、感情としての物悲しさが際立つような印象を受けます。
一般的にはひらがな表記が多く使われているようです。
「さみしい」のもう一つの意味
そこにいる人や物がない、という物悲しさでなく、人との関係性に対して使うこともあります。
例えば、それまで親しくしていた人によそよそしく振る舞われるようになったときに、「さみしい」と使います。
また、これまで自分と同じ土俵にいた人が出世や昇進により、祝福すべきではあるけれども、手の届かない存在になってしまったときも使います。
「さみしい」の例文
「そんなさみしいこと言わないでよ」これは、それまで親しくしていた人によそよそしく振る舞われるようになったときの例文です。
それまでの関係性と企画して、「さみしい」という言葉を使っています。
また、「〇〇さんは成功したんだろうけど、なんだか寂しくなっちゃったね。」
手の届かない存在になってしまった人に対する例文です。
「さみしい」って?
「さみしい」の辞書的、また感覚的意味をメインにまとめた記事です。
また、古語からみる言葉の由来、実際の例文を伴った、生活の中での「さみしい」が含む意味合いについても触れています。
よく使う言葉ではありますが、どんな由来で使われるようになったのか?漢字でどう書くのか?など考えたことのあるひとは少ないのではないでしょうか。