災難は「不意に起こる災い、不幸なこと」。
自分の身の回りで発生する災いや不幸なこと全般を指しています。
危難は「生命にかかわるような危険な状況のこと」。
災いや危険な状況の中でも、特に自分の命が脅かされるようなケースに対して使います。
したがって、危難という言葉を使うことができるケースというのは相当限られると言えるのです。
「災難」の意味
災難とは、自分の周辺で起きる災いや不幸な出来事のことで、程度に関係なく全般的に使うことができる言葉です。
日常的に発生する些細な不幸などに対しても使うことができ、机の角で足をぶつけたとか、そういった程度のことも災難に含まれるのです。
したがって、災難に関しては多くの人が普通に経験するということが言えます。
「危難」の意味
危難とは、生命にかかわるほどの危険な状態、災いのことですが、生命が脅かされるほどという条件がつくので、実際に危難に該当するケースというのは相当少ないですし、日常的に発生することはほとんどありません。
これまでの人生の中で危難に該当する体験をしたことがあるという人は相当少ないはずで、条件が厳しい言葉なのです。
「災難」と「危難」の用法や用例
「俺はこの大学の学生証をどこかで落としてしまったよ。
再発行自体は簡単だから良かったものの、そこで落としたのか?が気になるよな。」
「漁師をしている人に話を聞いたことがあるけど、船から海に落ちたことがあるんだってさ。
俺たち一般人にはまずない体験だけに、漁師ならではの危難と言えるのではないか?と思ったよ。」
災難と危難は災いの程度が違う
災難というのは割といろいろなケースに使うことができて、日常的な些細な災いについても使うことができる言葉です。
したがって、使用頻度はかなり高いと言えます。
しかし、危難に関しては日常的に使うケースはまずなく、一生の間に危難に相当するような経験することは多くの人にとってほとんどないのではないか?と言えるでしょう。