参考は「自分の考えなどを固める、深める際に何か他のものを資料として使っていくこと」。
自分の考えそのものに影響を与えるために、文献などを見ていくことです。
参照は「すでに存在している考えや数値などに関して、妥当性を見極めたりする際に何か他のものを資料として使って照らし合わせていくこと」。
自分の考えというよりは、すでに存在している考えやデータなどが合っているのか?確かめることと言えます。
「参考」の意味
参考とは、何かしら自分の意見や考えをまとめたりしないといけない場合で、自分の頭だけを使っていては足りないと感じたときに、文献、テレビ、インターネットなどあらゆる手段を用いて、自分の意見や考えの足しにできるものを探す行為です。
つまり、自分の意見や考えがより充実したものになるために使うツールという言い方ができます。
「参照」の意味
参照とは、世の中に存在している言説、または数値などが本当に合っているのだろうか?というときに、必要な資料を使って照らし合わせるということを指します。
つまり、答え合わせのような意味合いを含むのです。
参考の意味合いを一部を含むことはあるものの、参照という言葉は自分なりの意見や考えをまとめるようなケースで使うことはあまりないです。
「参考」と「参照」の用法や用例
「大学レポートを作成しないといけないのだが、自分の頭で考えていてもなかなか書けない。
だから、図書館にある文献を参考にして書こうと思う。」
「日本人の平均年収が年々下がってきているって聞いたけど、それって本当なのかな?と思って、インターネットで日本人の平均年収の推移に関するデータを参照してみたら、本当だったから驚いたよ。」
参考と参照は目的が異なっている
参考と参照という言葉の最も大きな違いは、何を目的にするか?という部分です。
参照という言葉は参考にするという意味合いを含んでいるものの、何らかの考えや数値などが妥当であるか?本当と言えるのか?を照らし合わせるという目的があるときに使います。
一方で参考という言葉は自分なりの考えをより固めるため、深くするために何らかの資料などを見ていくという目的があるときに使います。