「帽子」は、頭にかぶって寒さ暑さ、または塵埃(じんあい)を防ぎ、礼容をととのえるものです。
英語では「hat」「cap」で表されます。
「つばの広い」という意味の場合「hat」を使います。
「つばのないひさしのついたもの」という意味の場合「cap」です。
「麦わら帽子をかぶっていた」は「He was wearing a straw hat. 」です。
「彼は老婦人に帽子を取ってあいさつした」は「He raised his hat to the old lady. 」です。
「被り物」は、頭にかぶったり頭を覆ったりするものの総称です。
英語では「headgear」で表されます。
「headgear」は、「被り物」「ヘッドギア」という意味です。
「ヘッドギア」は、ボクシングやアイスホッケーで頭部や顔面を保護する防具です。
「帽子」の意味
「帽子」は、以下のような意味です。
①頭にかぶって寒さ暑さ、または塵埃(じんあい)を防ぎ、礼容をととのえるものです。
今昔物語集(10)に「小さき船に乗りたる翁の帽子をきたる」とあります。
②烏帽子(えぼし)略です。
③物の頭部にかぶせるものです。
④囲碁で、相手の石を攻めたるため、二路上からかぶせるように圧迫する手です。
⑤「鋩子・ぼうし」と同じ意味です。
「鋩子・ぼうし」は、刀剣の切っ先にある刃文です。
刀工の技量の最もあらわれるところです。
以下のように使います。
帽子をかぶる 帽子を脱ぎなさい
「被り物」の意味
「被り物」は、笠・帽子・頭巾(ずきん)など、頭にかぶったり頭を覆ったりするものの総称です。
「被り物」の役割は3つに大別されます。
①頭部の大半をおおって寒暑・危害などから頭を保護するものです。
②礼容を整え、身分や階級を象徴し儀礼性を高めます。
③最も目立つ部分として装身全般の印象を強く作用します。
「冠り物」とも書きます。
「被り物はとっておじぎするのが礼儀だ」のように使います。
関連語
「山高帽子」は、男子の礼装用の帽子です。
フェルト製の上部が丸く高く、つばのある帽子です。
「シルクハット」は、男子の礼装用の帽子です。
高い円筒状の形です。
つばがやや反り上がったものです
「中折れ」は、「中折れ帽子」の略です。
柔らかな生地で作られます。
頂の中央が縦におれくぼんだつばのある帽子です。
「ソフト帽」ともいいます。
「鳥打ち帽・とりうちぼう」「ハンチング」は、ひさしを付けた平たく丸い軽便な帽子です。
「鳥打ち」ともいいます。
「カンカン帽」は、麦わらをかたく編んだ男子用の夏の帽子です。
頂が平らで周囲につばがあります。
「ベレー」は、布や革などで作った丸く平たいつばのない帽子です。
「ベレー帽」のことです。
「ボンネット」は、額を出して後頭部を覆い、紐をあごの下で結ぶ夫人・子供用の帽子です。
つばのあるものとないものがあります。
「帽子」は 頭にかぶって寒さ暑さ、または塵埃(じんあい)を防ぎ、礼容をととのえるもの、「被り物」は 頭にかぶったり頭を覆ったりするものの総称です。
「帽子」「被り物」は類語です。
「山高帽子」「シルクハット」「中折れ」「鳥打ち帽・とりうちぼう」「ハンチング」「カンカン帽」「ベレー」「ボンネット」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「寒さ・暑さやほこりなどを防いだり、身なりを整えたりするために頭にかぶる物」です。
「帽子」は、頭にかぶって寒さ暑さ、または塵埃(じんあい)を防ぎ、礼容をととのえるものです。
「被り物」は、帽子・笠・冠・頭巾などを含みます。