ネアンデルタール人は「旧人に属し絶滅したとされる人類の先祖のこと」。
「旧人」と言い換えると分かりやすい。
クロマニヨン人は「新人に属し、現代人の先祖のこと」。
「新人」と言い換えると分かりやすい。
「ネアンデルタール人」は「旧人」の流れを汲み、進化の過程で絶滅した人種のことです。
「クロマニヨン人」は「新人、ホモ・サピエンス」の流れを汲み、現生人に繋がる先祖となる人種です。
「ネアンデルタール人」は「旧人」
「ネアンデルタール人」は4万年前までヨーロッパ大陸に住んでいた「旧人」の一種のことです。
発見されたドイツのネアンデル渓谷にちなんで名づけられました。
石器の使用、洞窟居住、埋葬、衣服、火の使用など生活の水準はかなり高いものが有ったようです。
絶滅した原因は定かではありませんが、現生人類の先祖がヨーロッパに入ったことや当時発生したナポリの大噴火などにより食糧が亡くなり絶滅したと考えられています。
現代人にもDNAが少し残っていることから、現生人類との交雑が有ったと思われます。
「クロマニヨン人」は現生人類の先祖
「クロマニヨン人」の化石はフランスのクロマニヨン洞窟から発見されました。
初期のホモ・サピエンスと考えられています。
後期旧石器時代に当たり高度な石器技術や洞窟の絵画、狩猟文化、装飾が知られています。
アフリカで発祥したホモ・サピエンスの流れを汲みヨーロッパには約16万年前に伝播したとされ、ネアンデルタール人との共存が長く続いたとされます。
「ネアンデルタール人」と「クロマニヨン人」との比較
ヨーロッパ大陸で共存していた「ネアンデルタール人」などは人口が少なく、生殖能力も少なかったと考えられています。
ホモ・サピエンスの「クロマニヨン人」は人口も生殖能力もあり、圧倒的な存在となっていたのです。
そのため、何らかの事情で共存から一転して食糧争奪抗争になれば、劣勢の「ネアンデルタール人」が絶滅するのは容易なことだったと思われます。
「ネアンデルタール人」と「クロマニヨン人」とは
「ネアンデルタール人」は「旧人」の流れを汲むと考えられています。
ヨーロッパ大陸などに住み、後から来た「ホモ・サピエンス」の「クロマニヨン人」と長く共存をしてきました。
しかし、何等かの理由で絶滅をしてしまったと考えられています。
「新人、ホモ・サピエンス」の「クロマニヨン人」は繁栄し進化を遂げ現代欧米人の先祖の一部になったと言われています。