漆黒は「漆のような艶のある黒さのこと」。
「黒漆」と言い換えると分かりやすい。
黒は「全波長を吸収する無彩色のこと」。
「無彩色」と言うと分かりやすい。
「漆黒」は日本の伝統色で黒の極致と言われているものです。
単なる「黒」とは異なり黒漆の持つ艶やかな「黒」を表す言葉です。
「黒」は「白」と同様に全色彩の極点に位置するもので「無彩色」と言う特徴を持ちます。
「漆黒」は「しっこく」と読む古来の色のこと
「漆黒」は「しっこく」と読む古来の色のことで、近い黒には「烏の濡羽色、玄、暗黒、黒檀」などがありますが、「漆黒」は「黒漆の艶のある黒」で「黒」の極みと言えるものです。
「黒漆」は漆食器や箱、棚、鎧などに使われた漆になり、生漆に酸化鉄の粉を混ぜて化学反応させ「黒」を作り出しています。
また、言葉として「漆黒の闇」と使います。
「黒」は白と並ぶ究極の無彩色
「黒」は白と並ぶ究極の無彩色で、すべての波長を吸収してしまうため反射する波長が無く「黒」に見えます。
光が当たっても色が見えないのです。
また、言葉として「黒」はマイナーなイメージになります。
「腹黒い、黒い霧、黒歴史、暗黒社会、黒判定、黒子、黒幕、黒枠、黒死病、黒星」などがあります。
「黒」はまた、犯罪者や犯人を表す隠語でもあります。
「黒」を表す和名
「黒」を表す和名は「漆黒、暗黒、玄、墨、炭、煤、紫黒、黒紫、鉄黒、濃墨、黒檀、烏の濡羽色」などがあります。
「玄」と言う言葉は「玄人、玄米、玄関、玄孫」などに使い、「黒い糸の束」と言う語源があります。
「煤」は和蝋燭が燃えた時に出す黒いもの、「黒紫」は黒味のある紫、「紫黒」は「しこく」と読み、紫かがった黒のことを言います。
「漆黒」と「黒」とは
「漆黒」は「黒漆のような艶と深みのある黒」のことを言い、日本の伝統色でも「黒」の極みとなる色です。
「黒」は「無彩色」で、光を吸収してしまうために「黒」に見えます。
言葉としては「黒歴史、暗黒社会、黒幕、黒枠、黒死病、黒星」などマイナーなものになります。
単に「黒色」と言うことでは「黒蟻、太陽の黒点、黒板、黒人」などがあります。