「管・くだ」は、中が空になっている細長い円筒です。
英語では「a pipe」「a tube」で表されます。
「管を巻く」は「babble over one’s drink」「blabber drunkenly」です。
「管を巻くのはよせ」は「Enough of your blather」です。
「管・かん」は、気体・液体などの輸送に用いる長い中空円筒です。
英語では「a pipe」「a tube」「a duct」で表されます。
「導線」という意味の場合「a duct」を使います。
「水道管を引く」は「install a water pipe」です。
「管楽器」は「a wind instrument」です。
「筒」は、細長い棒状のもので断面が丸く仲が空になっているものです。
英語では「a pipe」「a tube」「a cylindrical」で表されます。
「木・金属の導管」という意味の場合「a pipe」を使います。
「金属・ガラス・ゴムなどの導管」という意味の場合「a tube」です。
「円筒」という意味の場合「a cylindrical」です。
「竹筒を花器に使っています」は「I’m using a bamboo cylinder as a vase. 」です。
「管・くだ」の意味
「管・くだ」は、以下のような意味です。
①中が空になっている細長い円筒です。
「管・かん」と同じ意味です。
②機(はた)の横糸を巻いて梭(ひ)に入れるものです。
③糸繰の車の錘(つむ)にさして糸を巻き付ける軸です。
④管笛の略です。
万葉集(2)に「吹き響(な)せる管の音も」とあります。
以下のように使います。
ガスの管(くだ)を引く くだを巻く
<くだを巻く>
酒に酔って、つまらないことをくどくど言うことです。
「管・くだ」の意味③の糸を巻き付ける時に、ぶうぶうと音を立てることを「くだくだしい」の意味と掛けて表す言葉です。
「管・かん」の意味
「管・かん」は、以下のような意味です。
①気体・液体などの輸送に用いることです。
長い中空円筒です。
②笛・笙・フルートなどの管(くだ)状の楽器です。
③「彩管」のように、筆の軸を表します。
「小筆三管」のように、筆や笛を数える語です。
④つかさどることです。
支配することです。
以下のように使います。
ガス管 水道管 導管 管楽器 血管 試験管
「筒」の意味
「筒」は、以下のような意味です。
①細長い棒状のもので断面が丸く仲が空になっているものです。
②井戸側(いどがわ)です。
円形の井戸の囲いです。
「井筒」のことです。
竹取物語に「寄りてみるに、筒の中、光たり」とあります。
③銃身・砲身です。
小銃や大砲のことです。
④俵にさしこんで米や麦を出すための竹製の道具です。
⑤酒などを入れる竹筒(ささえ)です。
⑥毅(こしき)の異称です。
⑦和舟の中央にあって帆柱を受ける断面が凹型の柱です。
以下のように使います。
竹筒に水を入れる 紙を丸めて筒にする 竹製の筒 筒先
「管・くだ」 は中が空になっている細長い円筒、「管・かん」は 気体・液体などの輸送に用いる長い中空円筒、「筒」は 細長い棒状のもので断面が丸く仲が空になっているものです。
「管・くだ」「管・かん」「筒」「パイプ」「チューブ」「ホース」は、類語です。
共通する意味は「円筒形で中が空になったもの」です。
「管・くだ」「管・かん」「パイプ」「チューブ」「ホース」は、太さに対してある程度の長さを持つ物をいいます。
内部の空洞を利用して液体や気体を一方から他方へと移動させることに使われる物をいいます。
真っすぐの形状や曲がった形状があります。
「管・かん」は、多くの場合、「水道管」「ガス管」のように材質を表す言葉や、内部を通して移動させるものを表す言葉と複合して用いられます。
「筒」は、通常まっすぐの形状の物をいいます。
液体や気体の移動には使われません。
内部に何かを入れて保管する目的に使われます。
また、銃身・砲身、転じて、小銃や大砲をいう場合もあります。