先行するは「他より先んじること」。
何かを先に行ったり、先を行ったりすることです。
漠然とした意味なので、いろいろなシーンで使うことができるでしょう。
先立つは「自らが率先して行うこと、順番が先になること」。
何らかの行為を自分が率先して行うとき、何らかの順番がより前になるような場面で使っていく言葉になるのです。
「先行する」の意味
先行するとは、他よりも先んじることです。
特定の行為を他人よりも先に行ったりするシーンが代表的だと思われますが、意味が非常に漠然としているため、かなり幅広く使うことができる言葉と言えるでしょう。
先行するに関しては、時間的に早い部分を表すときもあれば、スピード的に速い状況を表す可能性もあると言えるはずです。
「先立つ」の意味
先立つとは、自らが率先して行うこと、順番が先になることです。
何かを行うときに自分が先頭に立って行っていく、そういうシーンで使っていきます。
順番が先になるという意味で使うこともありますけど、こういう意味での使用はあまり多くありません。
自分が先頭に立って行うときには、自信があるとか、熟練があるなどの状況が考えられるでしょう。
「先行する」と「先立つ」の用法や用例
「俺の場合には前半は先行して、後半は他の選手に追い上げられながらも、なんとか粘り切って勝つスタイルだ。
これまでも100mを走るときにはこういう感じで勝ってきた。」
「今回の仕事は俺が先立って行うこととなった。
以前にも似たような仕事のメンバーに選ばれていたから、そのときの経験を生かしてくれとのことだが、大丈夫だろうか。」
先行すると先立つ
先行すると先立つに関しては、どちらも他よりも先になるといった意味がありますが、全く同じ意味ではありません。
特に先立つについては自らが率先して何かを行うという意味があるので、そこは特徴的であると評価できるでしょう。
だから、意味が若干異なっていることで、使用する場面にも違いがある可能性が考えられるのです。