採取は「何かを選んで拾って取ること、指紋などを取ること」。
割といろいろなシーンで使う言葉ですが、指紋を採取するという表現は特に有名ではないかと思われます。
採集は「標本や資料にするため、特定のものを集めること」。
目的が大分限定されている状況です。
だから、それだけ使えるシーンも少ないと評価できるでしょう。
「採取」の意味
採取とは、何かを選んで拾って取ること、指紋などを取ることです。
割と多くの場面で使用が可能な言葉ですが、採取という言い方を使う場面と言えば、やはり指紋に関してです。
犯罪が発生した現場において、証拠として指紋を採取するという状況は普通にあるので、刑事ドラマなどで見聞きしやすいはずです。
このシーンが特に顕著と言えます。
「採集」の意味
採集とは、標本や資料にするため、特定のものを集めることです。
採集という言葉については、使用する機会はかなり限定される印象でしょう。
何かを集めるときに使うものの、標本などにするためというケースはかなり代表的で、昆虫採集などは有名な言い方になってくると思われます。
そういう意味では、日常生活ではあまり使われないわけです。
「採取」と「採集」の用法や用例
「殺人事件の現場においては、指紋の採取が行われる。
こういったものは犯人逮捕のための有力な証拠になるからな。
でも、指紋が出てこないケースも多々あるわけだが。」
「夏休みの宿題の定番と言えば昆虫の標本だが、そのために実際に昆虫を採集するのは大変だ。
だからこそ、完成したものを買ってきて、そのまま提出するというケースがあるんだろう。」
採取と採集は使用する場面が異なる
採取と採集は何となく似た意味の言葉に思えるかもしれません。
しかし、使用する場面が違います。
採取は犯罪の現場などにおける指紋を取るケースが代表的であり、最終は標本などを作るために昆虫を集めたりするケースで使っていきます。
したがって、両者はそういう部分で違いを認識できるので、そこに関して覚えておくといいでしょう。