十年一日は「長い年月の間、何も変化しないで全く同じ状態であること」。
十年が一日のように感じるということで、長い年月が経った気が全くしないというケースで使っていきます。
十年一昔は「世の中は非常に移り変わりが早い、激しいこと」。
十年も経つと、世の中は一気に昔になってしまう、非常に大きく変わってしまう状況を表しているのです。
「十年一日」の意味
十年一日とは、長い年月の間、何も変化しないで全く同じ状態であることです。
十年が経っているのに、一日しか経っていないと感じられるほど、変化が乏しいと言えるケースで使っていきます。
割と意味を想像しやすい言葉と言えるはずです。
ただ、このような感覚を覚えるシーンというのは多くないはずなので、実際に使用する場面はあまりないと言えますが。
「十年一昔」の意味
十年一昔とは、世の中は非常に移り変わりが早い、激しいことです。
十年も経ってしまえば、状況は大きく変わっているのですが、そのくらいの年月がすでに経過しており、世の中は本当に移り変わりが早いという意味で使っていくのです。
実際にそのように感じられる状況はありえるでしょう。
いつの間にかいろいろな部分で変化が生じており、以前の状況とはまるで違うと感じることはよくあると思われます。
「十年一日」と「十年一昔」の用法や用例
「この辺って昔とあまり変わってないよな。
十年一日といった感じで、結構長い年月が過ぎても、見た感じの変化がほぼ見られない。
かなり特異な状況と言えるだろう。」
「社会状況は昔と比べて急激に変化しやすくなった。
十年一昔と言えるほどの状況で、気が付いたら以前の常識が全く通用しなくなるのだから、本当にすごいことだと思うよ。」
十年一日と十年一昔は真逆の意味と言える
十年一日と十年一昔は何となく表現は似ているように見えるものの、意味としては真逆の状況になると言えるでしょう。
十年一日は長い年月が経っても変化が乏しいという意味ですけど、十年一昔は変化が著しいという意味で使っていくのです。
したがって、意味が明らかに違っているという意味では、両者はかなり区別がしやすいと思われます。