中庸は「極端ではなくバランスの取れた考え方のこと。」
「節度思考」と言い換えると分かりやすい。
中道は「最適な選択をする言動のこと」。
「最適言動」と言い換えると分かりやすい。
「中庸」は偏らないこと、右でも左でもないこと、バランスの取れた考え、程よいことなどを指します。
「中道」はその時の情勢で最適な選択をすることです。
「中庸」は偏らないこと
「中庸」は右よりでもなく左よりでもない中間の考え方で、節度のあること、極端でないこと、極端なことも勘案してバランスを取ることなどです。
「中庸」は中国古典からの言葉で儒教思想の根幹であり、最も難しいこととされます。
現代でも「中庸的な考えをすることは大切なこと」とされます。
極端に走らず節度ある言動は好ましいとされます。
「中道」は「中庸」ではない
「中道」は真ん中のことではなく、両極端のことも含めてバランスが取れていることです。
その時の最適な選択と言ってよく、右寄りの時も左よりの時も真ん中の時もあるということです。
政治ではある政党が「中道政治」を行っていますが、政権の行き過ぎを是正している役割の存在でもあります。
中庸であり是々非々でもあるということになります。
「中庸」的言動が「中道」
「中庸」は極端にならない節度ある中間の思想です。
「中道」は「中庸」を大切にして、その時の状況で是々非々の対応を行なうことで、バランスを重んじる考え方と言えます。
たとえば「中道政治」を行なえば、場合により保守革新が拮抗した場合にはキャスティングボードが握れる立場になり得ます。
また、政権の暴走を止める役割も行なえるのです。
「中庸」と「中道」とは
「中庸」は極端にならず、節度を持った中間的な思想のことです。
儒教では「中庸」は大切で行うのは難しいとされています。
右でもなく左でもない、もちろん極右や極左でもない偏らない考え方のことになります。
「中道」は「中庸」の考えを旨とし、その時の情勢で最適なことを選択することです。
いつも中間と言うことではありません。