とばっちりは「関係がないことが原因で影響を受けること」。
「影響」と言い換えると分かりやすい。
巻き添えは「関係が無い事件や事故に巻き込まれること」。
「無念死」と言い換えると分かりやすい。
どちらの言葉も全く関係がない事柄に関わることです。
「とばっちり」は遠くの影響と言えますが、「巻き添え」は傍にいることだけで怪我をすることや死んでしまうこともあるのです。
「とばっちり」は災難
「とばっちり」の語源は「水が飛び散って掛かること」ですから、自分には責任は全くないのに、災難の様にわが身に降りかかるものです。
あることが起きると、そのことが原因で関係ないと思われていた人や物事に影響を受けてしまうことを言います。
例えば産油国の大国が、領土拡張のため他国に侵攻をしたとすると、世界的に原油価格が高騰してしまいます。
「とばっちり」として「ガソリン代の値上がり」と言うことになるのです。
「巻き添え」は他人に損失を与えること
「巻き添え」は事故や事件で、傍にいただけで損失を被ることです。
死なないまでも怪我をすることや物的損失を受けることがあります。
「投身自殺の巻添えを食らい、命を落としたとは何と無念な死で有ろう」「前にいた車が起こした交通事故の巻添えで、追突事故を起こした」「喧嘩の巻添えはごめんだ」「巻添えにならないように注意しなさい」と使います。
「とばっちり」も「巻き添え」も自己責任はないこと
「とばっちり」は無関係なことで影響を受けることですから、自分には何らの責任はありません。
「巻き添え」も他人が起こした無関係の事件や事故に重大に係わってしまうことですから、自己責任など全くないのです。
全く以って「いい迷惑・はた迷惑」と言わざるを得ません。
「巻き添え」については迷惑を通り過ぎて命に係わることです。
「とばっちり」と「巻き添え」とは
「とばっちり」は傍にいただけで飛び散った水が掛ってしまうことですから、「関係ないことが原因となり、自分に影響が及ぶこと」と言う意味になります。
「巻き添え」も関係ないことに傍にいただけで、巻き込まれることです。
場合により命に係わります。
「とばっちりを被る」「巻き添え事故に遭う」「巻き添え死は無念なことだ」などと使います。