野放図は「周囲に構わず自由に振る舞うこと」。

「傍若無人」と言い換えると分かりやすい。

自堕落は「だらしのない様子のこと」。

「気儘」と言い換えると分かりやすい。

「野放図」は節度の無い様子のことで、自由気ままに振る舞うこと、傍若無人な様子、横柄な態度などを言います。

「自堕落」は気儘すぎて締まりがなく、見るからにだらしのない様子のことを言います。

「野放図」は際限の無いこと

「野放図」は「野方図」とも書き、「方図」には「限り・際限」と言う意味がありそれが野放し状態にあることを言い、「際限がない、切りが無い」と言う意味になります。

転じて「押さえのきかない、横柄な」などの意味になりました。

「野放図な財政政策、赤字国債」「野放図な金銭感覚」「野放図な大きな態度」などと使います。

「自堕落」はだらしのないこと

「自堕落」は気儘すぎる生活態度のことで、節度がなく働かず遊んでばかりいる様子のことを言います。

病気など特別な理由がないのに、日頃からダラダラしている態度は「自堕落な人間」と言われます。

チンピラや暴走族には「自堕落」な人間が多いと思われます。

節度がないという面では「野放図」と共通するものがありそうです。

「野放図」と「自堕落」の共通性

「野放図」には際限のない、気儘という意味があります。

「自堕落」には節制がないという意味があり、どちらにも「押さえの利かない」と言う意味が含まれています。

「野放図」は量的に切りがないことも言い、気持ちの上で抑えが利かないことも言います。

「自堕落」も節制が無いという気持ちのゆるみ、押さえの利かない状態が共通しているのです。

「野放図」と「自堕落」とは

「野放図」の意味には一つには切りの無いことがあり、もう一つには気儘なこと、傍若無人なことがあります。

「大金を野放図に使ってしまった」「有名芸能人の息子は野放図に育てられた」「野放図な態度が気に障る」などと使います。

「自堕落」は生活に節度が無く、だらしのないことを言います。

「いつからこのような自堕落な生活になったのだ」「余りにも自堕落すぎる」などと使います。

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