贈賄は「金品などを、目的を達成するために相手に送る行為のこと」。
「袖の下」と言い換えると分かりやすい。
収賄は「金品などを、意図を知りながら受け取る行為のこと」。
「ねこばば」と言い換えると分かりやすい。
「贈賄」と「収賄」は「贈収賄」として、公務員の汚職では一番多いものになります。
公務員としての権限を持つ為、関連業界からの誘いや賄賂は当然あるものですが、うかつに応じることは事件になるのです。
「贈賄」は金品を渡す行為
「贈賄」する行為は自分に不利にならないように、または有利になるようにと言う目的を持って、公務員に接触しお金や接待、品物などを提供することです。
手口としては、就任祝い、顔合わせ、陣中見舞い、政治献金、情報交換などの名目で接近を図り、次第に緊密になるようにすることです。
公務員も、倫理規定に抵触しない範囲では良いという意識で接触をしているはずが、次第に相手の思う壺に嵌るのです。
「収賄」は金品を貰う行為
「収賄」となる行為は、明らかに相手の意図を理解して受け取る場合、状況から考えて薄々分かっていても正当なものと言う意識で受け取る場合、全く訳の分からない場合などがあります。
自分の立場、権限を考えれば分かりそうなものですが、誘惑には勝てないようです。
自分の正当性をいくら主張しても、法律は曲げられません。
「贈収賄」事件とお上意識
「贈収賄」は公務員の地位によっては大きな権限を持つことにもなり、関与する機会も増えてしまいます。
陰でばれなければよいという意識が、「贈収賄」の根絶にならないのです。
末端の自治体の職員から上は総理大臣に至るまで、「国民の公僕」と言う意識がないと「お上意識」ばかり強くなってしまうのです。
「お上意識」が「贈収賄」に繋がっているとも言えるかも知れません。
「贈賄」と「収賄」とは
「贈賄」は公務員に接待や金品を渡す行為のことで、ある目的を持って行われます。
規制の強化や適用範囲、誘致活動、選挙など「贈賄」の下地は様々です。
「収賄」は公務員が金品を受け取ることや接待を受ける行為のことです。
倫理規定がありますが、相手は必ず目的を持っているのですから、規定に反しなければよいという問題ではありません。