怒号は「怒鳴ること」。
基本的には怒りを込めながら、うるさくわめくという意味があります。
したがって、実際に怒号と言えるような光景を目にする機会はほとんどないと言えるはずです。
叫喚は「大声をあげながらわめくこと」。
叫ぶとか、わめくという意味になりますから、見た目で言えば怒号に近い状況と言えます。
しかし、怒りは込められていないので、そこは違いと言えるでしょう。
「怒号」の意味
怒号とは、怒鳴ることです。
怒りを込めたうえでわめきちらすといった意味で使っていきます。
したがって、周囲からすれば非常にうるさく感じられる可能性が高いでしょう。
このような光景は実際に見ることはありますが、怒号という表現をわざわざ使うかというと、そうとは言い切れません。
怒号に関してはそこまでメジャーな表現ではないからです。
「叫喚」の意味
叫喚とは、大声をあげながらわめくことです。
こちらは怒っているとは限らないものの、わめいている状況なので、怒号と同じような光景に見えるでしょう。
ただ、怒りが込められているかという部分は怒号との違いになるので、そこは理解しておくと良いです。
叫喚については、阿鼻叫喚という有名な言葉があるため、こういったケースで使うことがあります。
「怒号」と「叫喚」の用法や用例
「お店で食事をしていたら、いきなり怒号が聞こえてびっくりした。
ある客が店員に対してかなり怒っている状況で、何か問題でも起きたのだろうかと思ってしまったよ。」
「この前お店の中で子供が叫喚している光景を目にした。
どうやら欲しいおもちゃを買ってほしいと親にねだっているようだった。
この年頃だと仕方ないのかな。」
怒号と叫喚は見た目の光景で言えばかなり似ている
怒号と叫喚については、どちらもわめくような状況であり、見た目に関して言えば似ていると評価できるでしょう。
したがって、見分けがつきづらい側面があります。
しかし、怒号は少なからず怒りがこもっているのに対して、叫喚は怒りは関係ありませんから、そういった面で違いがあるので、そこは覚えておくと良いと思われます。