遠回しは「直接言わずに分かり難く比喩的に言うこと」。
「比喩的」と言い換えると分かりやすい。
間接的は「直接言わずに間に人を入れること、直接触れずに何かを介して触れること」。
「中間介在」と言い換えると分かりやすい。
遠回しや間接的にものを言う場合は、直言すれば差し障りが出る場合や、目上の人に言う場合、子供を諭す場合などによく使われます。
「遠回し」は比喩
「遠回し」は直接言わないことで、比喩などで表現し相手に悟ってもらうことです。
直接だと言った方が指図がましくなるのに対し、「遠回し」は相手が勝手に納得することになるのです。
例えば「政宗が秀吉の上洛命令を渋っていたところ、家臣が頭のハエはしつこいという比喩を言うと、悟って上洛した」と言う故事があります。
「間接的」は間に緩衝物
「間接的」は間に何か緩衝物を差し入れて直接になることを避けることです。
それが人であろうと物であろうと関係ありません。
とにかく直接でないことを言います。
例えば 「対立関係にある国は間に第三国を介して間接的に話をした」「直接触ると危険なため、手袋をして間接的に触った」「間接的には関係がある」などと使います。
「遠回し」も「間接的」なこと
「遠回し」は直接的でないことですから「間接的」とも言えます。
「間接的」は間に緩衝物を入れることですが、この場合の緩衝物は「比喩」と言うことになり、「遠回し」は「比喩」を入れた「間接的」な表現となります。
「比喩」は使い方がいろいろありますが、この場合は言いにくいことを「比喩」を使うことで相手に悟ってもらう目的で使います。
「遠回し」と「間接的」とは
「遠回し」は言いにくいことを直接言えないために、比喩を使い間接的に表現することです。
それば目上の人に対する配慮でもあり、子供に対する分かり易さでもあるのです。
要は比喩により相手に分かってもらえれば良いということです。
「間接的」も直接では出来ないこと、差し障りのあることでも、緩衝物を入れることで穏やかに済ませることが出来ることです。