板挟みは「両方の要求が相反して困ること」。
「二律背反」と言い換えると分かりやすい。
窮地は「解決の手段のない状態のこと」。
「お手上げ」と言い換えると分かりやすい。
板挟みは双方の事情が理解出来るために、双方の要求を聞き入れたいと思っても難しい状況に陥ることです。
いうなれば窮地になることで、解決はなかなか難しいことになるのです。
「板挟み」は二律背反
「板挟み」になる時は二律背反状態になっていることです。
つまり、双方を立てたいのにお互いが反しているため出来ないことです。
例えば「10日で仕上げて欲しい、14日は掛る」と言う場合、折り合いはかなり難しい話になります。
「12日で良い、12日はきついが何とかしよう」なら二律背反は解消し、板挟みもなくなります。
解決手段は妥協が一番です。
「窮地」は追い詰められること
「窮地」は板挟みも含めて、解決の手段が見いだせない状態で追い詰められることです。
また、有効な手立ての無いまま時間が迫ってしまうことです。
例えば「クマに追いかけられてしまい、川のそばに追い詰められだがそれ以上逃げられないという窮地」ではクマと川の二律背反があるのです。
解決策は荷物を投げ出し川に飛び込むことです。
「板挟み」は「窮地」
「板挟み」は間に入った人、例えば営業マンは「窮地」に立たされていることになります。
例えば納期のある仕事では、常に得意先と工場の板挟みになります。
余裕があれば納期の調整は簡単ですが、タイトになると工場もタイトになり、得意先の要望を満たせなくなります。
結局は出来ないものは出来ないので、得意先に折れてもらうか、既に入っている予定を外してもらうかになります。
「板挟み」と「窮地」とは
「板挟み」は二者の間に入り、双方から無理な要求をされて困ることです。
いわゆる二律背反状態となります。
解決はどちらかが妥協することです。
「窮地」に陥る場合は板挟み状態になることでもあり、逃げ場を失う状態でもあり、なすすべがないことです。
最悪の状態に突き進むのか、なんらかの解決がなされるのかは状況次第と言えます。