鉄は「元素番号26の金属のこと。」
「鉄筋鉄骨」と言い換えると分かりやすい。
ステンレスは「クロムなどを混ぜた鉄の合金のこと」。
「錆びない鉄」と言い換えると分かりやすい。
鉄は青銅器時代の後の鉄器時代から人類に使われてきた金属で一番馴染みが深いものです。
ステンレスは錆びない鉄として開発されたもので広範な分野で使われています。
「鉄」は地核になっている金属
地球の核は「鉄」の塊ですからマグマや地殻にも大量の「鉄」が含まれています。
人類は早くから「鉄」を発見して利用して来ました。
現代では製鉄事業は基幹産業となっていて、「鉄」は鉄筋鉄骨の建材を始めレールや鉄管など多くの分野で使われているのです。
柔らかく加工し易い反面錆びやすい欠点を補うために、炭素や他の金属を混ぜて合金にすることをしています。
「ステンレス」は鉄合金
「ステンレス」は「鉄」の表面にクロムの酸化被膜が形成されることにより、錆びない「鉄」として急速に利用が広がったものです。
「ステンレス」は「錆びの無い」と言う意味になります。
クロムによる錆び難い耐食鉄、本来の柔らか性質で加工性、熱に強い耐熱性、炭素による強度と言う良い点ばかりがあるので、急速な普及も頷けるものです。
「鉄」は「ステンレス」としての利用が多い。
「鉄」は炭素鋼として鉄筋鉄骨・鉄道レールなど大量に使われますが、錆びやすい欠点は残ります。
クロムを入れることにより表面に被膜が出来錆び難くなる「ステンレス」にして広く使用しているのです。
ステンレスは高度・強度・耐熱性があるマルテンサイト系、加工性・耐熱性・安価なフェライト系、加工性・耐食性があるオーステナイト系があります。
「鉄」と「ステンレス」
「鉄」は鉄器時代から使われてきた馴染みの金属で地球も「鉄」から出来ているのです。
そのままでは強度などが不足するために炭素やクロムなどの元素を混ぜて合金にします。
鉄筋鉄骨・レールなどに大量に使われていますし、広範囲で利用されます。
「ステンレス」は「鉄」の合金で錆び難くしたものです。
汎用性が高く多くの分野で利用されるものです。