機転は「その場の変化に応じた対応が出来ること。」
「気働き」と言い換えると分かりやすい。
機知は「その場の雰囲気に合った気の利いた皮肉っぽい言葉が出来ること」。
「ウイット」と言い換えると分かりやすい。
機転はその場の雰囲気が良くないと感じたら、何か別のことを持ち出して雰囲気を変えることです。
機知はウイットやエスプリなどの類語がありますが、気の利いた言葉で皮肉を言うことです。
「機転」は誰にでも出来るものではありません。
「機転」はその場で違った言動をして、雰囲気を変えることや素早い対応をすることです。
例えば「機転が良く利く人は頭の回転の良い人かも知れない」「その人の機転でAEDがすぐに手に入り命が助かったのだ」「機転が利く人は、仕事も良く出来るということです」「少しは機転を利かせてほしいものだ」「機転が利かない人は営業には向かないものだ」などと使います。
「機知」は気の利いた言葉、ユーモアのある皮肉などのこと
「機知」は難しい言葉で、英語では「ウイット」と言いユーモアがあるのに皮肉も入っている言葉のことを言います。
聞いている方は、気が利いている・よく言ってくれたと感心するのです。
その場の雰囲気を壊すような人に対して「機転」の利く人が言う言葉です。
例えば「機知にとんだ言葉により、その場の雰囲気はガラリと良くなった」と使います。
「機転」が利く人が「機知」を生み出します。
「機知」は簡単にはすぐに出ないものです。
その場の雰囲気を察知出来ないと考え付かないかも知れません。
「機転」が利く人には、容易に出来ることでしょう。
何とか悪い流れを変えたいと気働きをするもですから、自然と口から出るのです。
例えば「パーテイなどでしゃべりまくる人がいたとすると、機転の利く人はその人に、そろそろ胃袋があくびをしているので何か食べさせて下さいと皮肉を飛ばすのです」機知を言うことで、おしゃべりに夢中な人を飽き飽きした人のために制した訳です。
「機転」と「機知」
「機転」はとっさの判断や処置・行動が出来ることです。
利かせるもので考えてするものではありません。
「機転は気働きのことです」「相手のことを考えて対応することが機転を利かせることになります」と使い、「機知」はユーマアを取り入れた皮肉をうまく言うことです。
あからさまに皮肉を言うことは憚られますかな、やんわりとその人の言動を諫めるということです。