消耗は「減ること、体力・気力がなくなること。」
「減衰」と言い換えると分かりやすい。
消費は「お金や時間などを使うこと」。
「使用減」と言い換えると分かりやすい。
どちらも何かが減ることを意味していますが、消耗はもの・体力・気力について、消費はもの・お金・時間などについて使います。
「体力を消耗する」「消費意欲が減退した」と使います。
「消耗」は減少すること
「消耗」の「耗」は「稲の実」と言う語源があり、転じて「すり減る」となったものです。
「損耗・摩耗」などの言葉もあります。
「消耗」は体力・気力・ものなどが次第にすり減っていく様子を言います。
例えば「試合は延長戦になり、双方とも体力・気力が消耗している」「お互い勝敗を掛けた消耗戦をしている」「雨の中の登山は体力を著しく消耗してしまう」と使います。
「消費」は使うこと
「消費」はもの・お金・時間などを使うことです。
例えば「日用品は毎日消費されるものです」「お金を消費する人を消費者と言います」「時間ばかり消費している」「消費エネルギーはどれくらいか」「消費期限はいつまでと書いてありますか」「消費性向は経済用語です」「消費者物価指数は景気判断に重要なものです」と使います。
「消耗」と「消費」は何かを使い減ることを意味しています。
「消耗」で使うものは体力・気力・物資などになります。
使うことで疲弊することになります。
例えば「体力を消耗した結果、一歩も歩けなくなった」「相手との神経的消耗戦でヘトヘトになった」などと使います。
「消費」は使うことで、その結果では疲弊はしません。
例えば「消費指数が上向いた」「その資金は備蓄品の購入に消費した」と使います。
「消耗」と「消費」
「消耗」は使い減る結果、疲弊することです。
もともと十分にある体力・気力・物資が、ある事情で次第に減少し最後には激減してしまい、疲弊状態になり、良い結果にはなりません。
「消費」は単に使い減ることですから、減るのはお金やもの・時間と言うことで「消耗」のようにはなりません。
減った分補充をすれば良いということです。