自惚れは「意識的に自分の優れていることを言うこと」。
「自慢」と言い換えると分かりやすい。
自負は「意識的に自分の優れていることに自信・誇りを持つこと」。
「自信」と言うと分かりやすい。
自分には優れた点があることは自覚するにしても、「自惚れ」は自意識過剰なため出てしまう自慢で、「自負」は謙虚さが感じられる自信になります。
「自惚れ」は自慢すること
「自惚れ」は「自分の才能や実力に惚れる」ことですから、「自慢」ということです。
自らをアピールするために嫌味なことに感じます。
例えば「あの相手には勝ったことがあるので力は上だ」「自分より強い相手は存在しない」「この腕の筋肉を見てくれ、誰よりも素晴らしいものだ」などと自分の優れていることを誇大に言うことです。
「自負」は謙虚さ
「自負」は「自分の実力を知っているので自信があること」になり、自慢はしません。
例えば「あの相手には勝ったことはあるが勝負は時の運だ」「自分より強い相手が居るかも知れない」「この腕の筋肉は長年の鍛錬の賜物と思っている」など同じようなことでも謙虚さが感じられ、かえって実力が本当にあるのではと思ってしまいます。
「自惚れ」はほどほどに「自負」はもっとすべし。
「自惚れ」はあまりすると聞いている側は「本当か」と疑いますし、「実は違うのではないか」と感じてしまうものです。
「自負」は謙虚さが感じられ、「ああは言っても実は自信にあふれているのだ」と好意的に受けとって貰えますから、もっとどんどんするべきものなのかも知れません。
「自負」は自分が背負っているものが実績なので、自信や誇りが出るのです。
「自惚れ」と「自負」の違い
「自惚れ」は自慢のことです。
「自惚れ」があまりにも強く、もし反対の結果が出ると顰蹙ものになります。
「自負」は謙虚な感じはするのですが、「自惚れ」と紙一重にもなりかねないものです。
どちらにしましても、実力や実績のある人がするもので、実力が乏しい弱い人はしないものです。
「自惚れ」の類義語は「自慢・傲慢・自画自賛」、対義語は「謙虚・卑下・自虐」など、「自負心」という言葉もあります。