大学とは、一般的に高等学校卒業以上の者が、更なる専門的な学問などを学ぶために入る高等教育機関です。
この大学には、さらに優秀な成績を得た者を対象に、大学院の課程が置かれるものもあります。
しかし、大学院大学とは、通常大学の基礎として置かれている学部組織が存在せず、大学院の課程のみを置いている大学のことです。
大学とは
大学とは、中等教育を修了した者を対象に、専門的な学問を修めるために入る高等教育機関です。
日本の場合は、高等学校卒業以上の者が、共通テストや個別の入学試験を経て入学するという流れが一般的です。
学校教育法によると、「学術の中心として広く知識を授ける」教育機関として、主に学部を基礎として学生がそれぞれ専門分野の学問を学び、研究することになります。
大学院大学とは
大学院大学とは、通常の大学に置かれる学部組織がなく、大学院の修士・博士課程のみが置かれている大学です。
大学院重点化とよばれる方策のもとで成立したものですが、特に大学院のみの大学を指します。
そのため、大学の所定の課程を修了した者を対象に個別の試験を受け、これに合格した者が入学し、それぞれがさらに高度かつ専門的な分野における教育・研究を行うこととなります。
大学はたくさんあるが、大学院大学は限られている
大学は、日本各地に国公立・私立を問わず多数置かれています。
その中には短期大学や大学院の課程が合わせて置かれている大学も多くみられます。
しかし、大学院大学は、2021年現在の日本において国立が4つのみ(総合研究大学院大学、北陸先端科学技術大学院大学、奈良先端科学技術大学院大学、政策研究大学院大学)、公立2つ(情報科学芸術大学院大学、東京都立産業技術大学院大学)、政府が特別に置いた沖縄科学技術大学院大学、私立18の大学院大学しか存在しません。
大学からさらに専門的知識を修得したい人向けに大学院大学がある
大学は、いわゆる文系・理系に分類されるようなさまざまな分野において専門的な分野の研究を行い、その知識を修得する機関となります。
その上で、研究をさらに進めていきたい者を対象に大学院が置かれ、研究職を志望する者が入学することが多いです。
大学院大学は、主に理系に分類される情報科学、科学技術の分野において秀でており、産学官の連携も充実している新たな形態として存在しています。