「承認欲求」と「自己顕示欲」の違い・意味と使い方・由来や例文

承認欲求は、「他人から認めてもらいたいという願望」。

自己顕示欲は「自分の存在をアピールしたいという願望」。

承認欲求の根底には、「尊敬されたい」「すごいと思わたい」などという感情がある。

一方自己顕示欲にはとにかく自分に注目が集まれば満たされる欲求である。

つまり、承認欲求の一部、前提として自己顕示欲があるとも言える。

「承認欲求」の意味

自分の存在、価値を認めてもらいたいという感情です。

中でも他者承認と自己承認に分けられます。

他者承認は他人から尊敬や評価を得たり、富や名声、権利を持ったりすると欲求が満たされます。

自己承認は「自分自身のことを認めたい」、「より自分を好きになりたい」と考えている状況です。

技術を磨いたり、能力や自己肯定感を高めたりすると、自己承認を満たせます。

自己顕示欲とは、周囲の人々から注目されたいという欲求のことです。

「注目されたい」つまり、「他者から存在を承認されたい」という性質において、承認欲求の一種として位置付けることもできます。

また、自分に対する他者の視線、注目度を大いに意識している点から、自意識過剰の表れともいえます。

昨今のSNSのいたずら投稿なども自己顕示欲が投稿者の心の背景にあったいえる場合が多いです。

承認欲求は、他人に認められるために自分を殺して嫌なことをし、他人の評価を得ようとしている人を指すときに使われます。

例えば、「あの人は、他人の評価ばかり気にしていて承認欲求が強いね」という具合で使われます。

自己顕示欲は、自分を実際以上によく見せ、他人から注目されたいがために行動している人を指すときに使われます。

例えば、「あの人は自分のことばかり話していて、自己顕示欲が強いね」という具合で使われます。

人間は、集団生活をすることで発展を遂げてきました。

その中でも貴重な役割を持っている者は特別に大切な存在として扱わていました。

よって、承認欲求、自己顕示欲ともに全人類にあって当然のものです。

現代、SNSの流行に伴い、自分の存在が誰でも多数の人に知ってもらえるようになりました。

よって、SNSは両方の欲求を満たしてくれるもであり、現代は両方の欲求を満たしやすい世の中であると言えます。