蘇るは「死んだ、死にそうな生き物が息を吹き返すこと」。
死んでいる状態、もしくは死にそうな状態の生き物が生き返る状態を蘇ると表現するのです。
甦るは「衰えたものがかつての勢いを取り戻すこと」。
蘇ると同じような意味で使われることもありますけど、甦るについては必ずしもそういった意味でのみ使用されるわけではありません。
現在は勢いを失くしたものが過去の勢いを再び見せるシーンで使われる言葉と言えます。
「蘇る」の意味
蘇るとは、死んだ、死にそうな生き物が息を吹き返すことです。
たいていは人間に対して使われますが、人間以外の生物でも同様の状況はあり得ます。
医療の現場で主に起きる現象ですけど、ドラマや映画などのフィクションの作品の中でも蘇る光景は見ることはあるでしょう。
現実では滅多に起きることではないものの、実際にありえない話ではないのです。
「甦る」の意味
甦るとは、衰えたものがかつての勢いを取り戻すことです。
蘇ると同じような意味で使用されるケースもありますけど、甦るに関しては、蘇るとは違う独自の意味を持っているのです。
ただ、甦るについてはマイナーな言葉と言えるため、言葉自体を知らない人もいるでしょう。
したがって、甦るの意味に関しても知らない人も多くいるのです。
「蘇る」と「甦る」の用法や用例
「基本的に死に瀕した人が蘇ることはまずないが、そういった奇跡的な光景は現実でありえないわけではない。
たまに起きることもあるだけに、諦めてはいけないのだ。」
「あの選手はここ数年ずっと成績がイマイチだったけど、今年になってようやく甦る兆しが見えてきたな。
成績的にはここ数年で1番いいし、いよいよ復活と言える日が近いかな。」
蘇ると甦るはそもそも意味が違う
蘇ると甦るは漢字が違うだけで意味は同じなのではないかと思っている人がいるかもしれませんが、実は意味も違います。
蘇るは死んでいる、死にそうな生き物が息を吹き返すことですけど、甦るは衰えたものがかつての勢いを取り戻すことです。
したがって、それぞれは別の言葉と言えるでしょう。
だから、この2つの言葉は区別をすることが大切です。