「個人」は、国家または社会全体に対して、それを構成する個々別々の人のことです。
英語では「an individual」で表されます。
形容詞・副詞では、「individual /individually」「personal/ personally」「private/ privately」で表されます。
「個」は、「ひとつの物」「ひとりの人」という意味です。
英語では「an individual」で表されます。
「一己・いっこ」は、自分一人のことです。
英語では「for my own part」「personally」で表されます。
「個人」の意味
「個人」は、国家または社会全体に対して、それを構成する個々別々の人のことです。
公的な立場を離れた一人の人間のことです。
単一の人です。
「一個人」「私人」です。
以下のように使います。
個人を尊重する
私個人の問題ではない
そんなことは個人の自由だ
個人経営
個人の資格で集会に参加する
<個人主義>
個人の自由と人格的尊重を立脚点として、社会集団も個人の集団と考えて、それらの利益に優先させて個人の意義を認める態度のことです。
利己主義と混同されますが、基本的には別の理念です。
「個」の意味
「個」は、「ひとつの物」「ひとりの人」という意味です。
または、物を数える時に使う語です。
「箇」や「个・ケ」を使う場合があります。
哲学的には、他とは区別される独自性を持ち、中に部分を含む統一体であり、状態の変化はあっても本質的に自己同一性を保つ全体のことです。
多くの場合「個人」を指します。
以下のように使います。
個の認識
個を尊重する
個に徹する
各個・別個
<個の漢字>
字義は、「物を数える時にそえる語・箇」「全体に対してのひとつ・ひとり」「副詞の意味を強めるために用いる語」などです。
解字では、「人+固」で構成されます。
「固」の部分は「かたい」という意味です。
「独立性の高い人・ひとり」を表します。
「一己」の意味
「一己・いっこ」は、自分一人のことです。
「一個人」という意味です。
以下のように使います。
一己の定見を待たない
私一己の問題ではない
自分一己の考え
<己の漢字>
字義は、「おのれ」「つちのと」です。
解字では、「己」は象形文字です。
人のひざまずく形に似た三本の横の平行線を持っています。
その三本線の両端に糸を巻き、中の横線を支点とする糸巻きの象形です。
「紀」の原字です。
もとは糸筋を分ける器具を意味しましたが、借りて、「おのれ」「つちのと」の意味を表すようになりました。
「個人」集団を構成する一人々の人間、「個」は「ひとつの物」「ひとりの人」という意味、「一己」は、「自分一人」のことです
「個人」「個」「一己・いっこ」は、類語です。
「一個人」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「独立した一人の人間」です。
「個人」は、ある集団などに対して、それを構成する一人々の人間をいいます。
また、「企業人としてではなく、個人の資格で発言する」のように、「地位や役職を切り離した一人の人間」という意味の場合でも用いられます。
「個」は、「個人」よりも独立した一人の人間という意味合いが強い場合に使用します。
「個」は文章語的です。
「一己・いっこ」は、「自分一人」のことです。
独立した人間としての自分をいいます。
文章語です。
「一個」と書くこともあります。