最もは「最高を表す言葉のこと」。

「ベスト」と言い換えると分かりやすい。

尤もは「道理に叶うこと、納得すること」。

「納得」と言い換えると分かりやすい。

「最も」「尤も」は書き間違えを起こす言葉です。

同音異義語になり、意味は異なりますが、誤用があるのです。

「それは尤もだ」を「尤も」を使ってしまう場合や「最も多い」を「尤も多い」と使ってしまう場合などがあります。

「最も」は「最高の」という意味

「最も」は「最高のという意味」の言葉です。

ですから原則一つのものを指します。

「最も高い富士山」「一番を取った人が最も優れた成績を取った人」「世界で最も深い海はマリアナ海溝」などと最高位に在る一つを言いますが、「最も優れた音楽家達」のように複数の人を言うことがあります。

これは誤用なのですが、一つには英語表現が関係していると言われます。

「最上級=最高」とはならないことから誤用が生まれたのです。

「尤も」は納得

「尤も」は「納得すること、道理に叶うこと、全くということ」などの意味があります。

「御尤も様です」「尤も相違ない」「そのように感じるのも尤もだ」「尤もなこと、異論はない」「全員参加だな、尤も一人は病気でダメか」「尤物(ユウブツ)は優れた人物、美人のこと」「尤もと最もは語源が一緒かも知れない」などと使います。

統計学の「最尤法」

数理統計学では「最尤法」「最尤推定値」「最尤値」「最尤推定」「尤度」などの言葉があります。

非常に難解な事柄ですが、度数分布の分母に関する事柄になります。

「最尤(サイユウ)」は「最と尤」からできた言葉で「最も多いこと」を意味します。

「与えられたデータから確率を最大化する分母の点推定を行うこと」です。

と言われても理解が困難な事柄になります。

「最も」と「尤も」とは

「最も」は最高で一つのものを指します。

英語の最上級は複数の物を指すことがあり、日本語で誤用されている風潮があります。

「最も高い山の一つ」「最も美しい花は沢山あります」など変なのです。

「尤も」は「その通り、納得、例外」などの意味を持ちます。

「尤もだ」「御尤も」「尤も例外はあるが」など。

「最も・尤も」は「もっとも」と読み、間違えやすい言葉ですが、元は同じと言われています。

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