かすかは「感じ取ることが困難な程の状態のこと」。

「わずか」と言い換えると分かりやすい。

ほのかは「程度や状態が僅かで弱弱しいこと」。

「ほんのり」言い換えると分かりやすい。

ほんのりは「色が薄くてかすかなこと」。

「うっすら」と言い換えると分かりやすい。

おぼろげは「記憶が薄いかハッキリしない様子のこと」。

「不確か」と言い換えると分かりやすい。

「かすか」はやっと感じ取れる状態のこと

「かすか」は微弱なものや状態のもので、全神経を集中して感じ取れる程度のものです。
また、生活などが心細いことも言います。

例えば「静寂な真夜中にかすかな物音がしたので、気になった」「今ではかすかな思い出になってしまった」「ギリギリの金額でかすかに生きている」などと使います、「かすか」は「微か」「幽か」と書き、「幽霊」「微細」などの言葉に使います。

「ほのか」は弱弱しいこと

「ほのか」は物や状態が弱弱しい様子のことです。
例えば「子供の頃ほのかに感じた先生への思い」「ほのかな思い出はままごとをしたことだ」「クラスのマドンナにほのかな恋心を抱いた」「ほのかに揺らぐろうそくの火」「最後の手段にほのかな期待を感じた」などと使います。

「ほのか」は「仄か」と書き、「仄聞にして知らず」「殺害を仄めかす」「仄々とした雰囲気」などの言葉に使われます。

「ほんのり」は僅かなこと

「ほんのり」は薄い色やうっすらとした状態などを指します。
例えば「好きな人が近くに来たので彼女は頬をほんのりと染めた」「どこからともなくほんのりとした梅の香りが漂ってきた」「このクリームはほんのりとメロンの香りがする」などと使います。

類語は「少し」「わずか」「淡く」「心なしか」「心もち」などがあります。

「おぼろげ」は「朧気」と書きます。

「おぼろげ」は月が雲に隠れてハッキリと見えないことを言うのですが、転じて、ハッキリしない様も言うようになりました。

「おぼろげな記憶がよみがえった」「まだハッキリと覚醒していないおぼろげな状態の時に質問された」などと使います。

類語は「うっすらとした」「ぼんやりした」「不明瞭な」「あるかないか」「朦朧とした」「ボーッとした」「意識がハッキリとしない」などがあります。

「おぼろげ」は「おぼろげなる」「おぼろげなり」などと変化する形容動詞です。

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