愛情は「特定の人物などに対する愛する気持ちのこと」。
非常に漠然としている表現ではありますけど、対象に対して愛する気持ちを実感しているときに使う言葉です。
情愛は「特定の人物などに対する情け、いつくしみの気持ちのこと」。
愛する気持ちというよりは、情けやいつくしみの気持ちがメインとなっている感情を指しています。
「愛情」の意味
愛情とは、特定の人物などに対する愛する気持ちと言えます。
これは恋愛感情のみならず、愛する気持ちを持っていると本人が実感しているときに使うことができるのです。
愛する気持ちという表現は非常に抽象的ですけど、使用シーンは限定される傾向にはなく、いろいろな機会で使用することができます。
日常的に使う機会が大いに想像される言葉でしょう。
「情愛」の意味
情愛とは、特定の人物などに対する情けやいつくしみの気持ちのことです。
愛するという気持ちが入っていないわけではありませんが、そういった部分に加えて情けやいつくしみという気持ちが込められている際に使用することが多いです。
ただ、実際に使用する機会はあまり多いとは言えず、そもそも情愛という言葉自体が愛情と比べるとマイナーと言えます。
「愛情」と「情愛」の用法や用例
「母親からとびっきりの愛情を受けて育った子供は、大人になっても幸せそうに見えるな。
やっぱり幼少期の過ごし方は将来の人格形成の部分で影響するのだと思う。」
「あの人を見ていると、どうしても情愛の感情が生まれてしまう。
ちょっぴり同情したくなるような、見過ごせないような、そういう特別な存在に思えてくるんだよね。」
愛情と情愛は似て非なる言葉である
愛情と情愛は言葉自体はかなり似ていると言えますけど、意味自体は違います。
愛する気持ちがメインなのか?情けやいつくしみの気持ちがメインなのか?でかなり意味が異なってきますから。
だから、愛情と情愛は似ている言葉と言えども、別物の言葉であるという認識が必要です。
また、実際に使い分ける際にはこういった違いを知っておくと良いでしょう。