「鷹」は、タカ目の鳥のうち、小・中形の一群の総称です。
大型のものは「鷲」といいます。
「鷲」と「鷹」の区別は大きさによるもので、分類上の区別ではありません。
「トンビ」は、タカ科の鳥です。
翼長50cm、全身暗全褐色で、他のタカ家と異なり尾は楔形です。
「隼」は、タカ目ハヤブサ科の鳥です。
体形は鷹に似ています。
大きさはカラスぐらいです。
「鷹」の意味
「鷹」は、タカ目の鳥のうち、小・中形の一群の総称です。
大型のものは「鷲」といいます。
色彩は主に暗褐色です。
くちばしは鋭く曲がり脚には大きなかぎ爪があり、小型の鳥獣などを襲って食します。
「ノスリ」「クマタカ」「オオタカ」「ハヤブサ」などかいます。
姿に威厳があって、古来より尊重されてきました。
「クマタカ」「オオタカ」は、古来鷹狩に用いられました。
タカ目は、タカ科・ハヤブサ科・コンドル科などを含みます。
世界的に290種、日本には22種が分布しています。
古称には、「くち」「ならし鳥」「かしこ鳥」などがあります。
俳諧では冬の季語です。
能面には、「鷹」と呼ばれる面があります。
妖の一種で鷹のような目つきの面です。
英語では「a hawk」で表されます。
鷹狩の場合「a falcon」などで表されます。
以下のように使います。
鷹の爪 鷹匠 鷹派
鷹を合わす
鷹は飢えても穂は摘まず
「鷲」の意味
「鷲」は、タカ目タカ科の鳥のうち、大型の猛禽を指します。
くちばしは鋭く曲がり脚には大きなかぎ爪があります。
両眼は鋭く、翼は長大です。
鳥獣を捕食します。
「イヌワシ」「オジロワシ」「カンムリ鷲」などがいます。
俳諧では冬の季語です。
英語では「an eagle」で表されます。
以下のように使います。
鷲座 鷲ノ巣 鷲のひな
「トンビ」の意味
「トンビ」は、タカ科の鳥です。
翼長50cm、全身暗全褐色で、他のタカ家と異なり尾は楔形です。
ユーラシア大陸・オーストラリア・ニューギニアなどに広く分布し、日本では全国に留鳥として生息しています。
小山に近い海岸に多く生息しています。
生きた動物を捕獲することは少なく、ネズミや魚の死体などを食べます。
英語では「a (black)kite」で表されます
以下のように使われます。
トンビに油揚げをさらわれる
トンビだこ トンビ合羽
「隼」の意味
「隼」は、タカ目ハヤブサ科の鳥です。
体形は鷹に似ています。
大きさはカラスぐらいです。
頭は黒色、背面は石板色です。
成長は胸から腹にかけて灰黒色の横斑があります。
幼鳥は縦斑です。
原野や水辺に住み、小鳥などを捕食します。
飛翔は極めて速く古来鷹狩に用いられました。
ハヤブサ科は、世界に60種、日本には「チョウゲンボウ」「チゴハヤブサ」など7種が知られています。
俳諧では冬の季語です。
英語では「a peregrine falcon」「a falcon」で表されます。