無は「何もないこと、存在しないこと」。

「皆無」と言い換えると分かりやすい。

虚は「虚しい、中身がないのこと」。

「虚像」と言い換えると分かりやすい。

空は「実体のないこと」。

「からっぽ」と言い換えると分かり易い。

すべて意味は存在しない事ですが、「空(くう)」は仏教の言葉になり、色即是空・空即是色の「空」のことです。

「無」は何もないこと

「無」は「舞」から出た漢字で、人が両手を広げて舞う姿を漢字にしものが無に転化したものです。

一般的には否定語に使われ、「皆無」「無言」「無視」「無駄」「無一文」「無芸」「無礼者」「無頼漢」「有無」「無事」など多くの熟語があります。

存在しないこと、何もないこと、「有」の対義語で「虚」「空」とほぼ同じ意味です。

虚」は虚しいこと、うつろなこと

「虚」はむなしいこと、うつろなこと、中身がないこと、嘘であること、弱いことなどの意味を持ちます。

「虚」の付く慣用句は「あの人は虚栄心の塊のようだ」「虚偽の申請が発覚した」「子供の頃は虚弱児だった」「相手と虚心坦懐に話す」などがあります。

「相手の虚を突く一撃」の場合は隙・油断の意味になります。

「実」の対義語です。

「空」は仏教でも使われます。

「空」は空のように何もない状態をいいます。

「からっぽ」のことでも有り、「空き缶」を捨てる、「空き家」になった、「空き巣」が入る、「架空」の出来事、「滑空」するグライダー、「真空」状態などと使われます。

また、「くう」と読む場合は、仏教での重要な概念を表す言葉になります。

色即是空、空即是色とされ、「空」はないことでもあり、あることでもあるという思想になります。

「無」は「虚・空」を意味します。

「無」は何もないことですが、同じような意味で「虚」「空」も使われます。

「虚」は何もないのですが、虚像など見えても実体のないものもありますから、全くないとは言えません。

「空」は「から」のことが分かり易い意味ですが、仏教で言う「空(くう)」は難しい意味になりますが、簡単に言えば「無と有」の両方の意味といえます。

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