会うは「人と人とが顔をあわせる」という時に使います。
人が人にたまたま会ったとき、約束をしてあう時などです。
合うは意見があうという風に「同じになる、ぴったりになる」という風に使います。
似あう洋服、といった場合のように「AがBと釣り合う、釣り合わないという表現をしたい時」にも合うの漢字を使います。
また「複数人で何かをし合うとき」にも合うを使います。
〔会う〕の意味
「会う」は、人と人とが約束をしたり、たまたま出会ったりという顔を合わせる場面に使います。
例として「3時に会う約束をしている」「帰り道、ばったり同級生に会った」など、人が誰かと顔を合わせる時です。
文学作品では男女が会う時に「逢う」と書く事もあります。
また「たまたま知り合いと遇った」という風に「遇う」と書く事もあります。
〔合う〕の意味
二つ以上のものが一緒になったり、合わさったりするときに使います。
「答えが合っている」「意見が合う」という風に同じになるという使い方です。
また、AとBが釣り合うという時に「この料理に合うワイン」「シャツとネクタイが合っている」という使い方をします。
協力して何かを行う時に「3人で話し合う」「話し合う」という使い方もあります。
「会う」時の場面、相手で漢字が違うこともあります
「会う」は人対人が基本ですが、たがいに~するという時には「合う」を使います。
例えば「会って料理を教え合う」という風になります。
事故や不幸など、人が好ましくない出来事に遭遇したときには「事故に遭う」と書きます。
思いがけなく出会った時には「遇う」を使います。
男女で会っている場合に逢引きの「逢う」という漢字を見ることがありますが、本来は敵対する相手と会う場面で使用されていました。
何と「あう」かで漢字を使い分ける
「会う」は人と人が顔をあわせる、「合う」はぴったり合わさるという意味ですが、場面によって「あう」の漢字が5つも出てきました。
「人に会う」「ぴったり合う」「男女で逢う」「偶然に遇う」「事故に遭う」という風に使い分けることができます。
使い方に迷ったら、「誰に(何に)あうのか」ということを整理すれば、漢字を選びやすくなります。