所有は「特定のものに関して、自分のものであると言える状態こと」。
所有する権利を所有権と言ったりしますけど、この権利があれば使用、収益、処分ができます。
占有は「特定のものを自分の支配下におくことができる状態のこと」。
所有者の条件次第では使用する権利も付与されます。
自分のものではないが、使うことができる場合もあるということです。
「所有」の意味
所有とは、特定のものを持っている、自分のものであると言える状態のことです。
所有権があるものに関しては、使用、収益、処分をすることができるので、自分である程度自由に扱うことができます。
所有という言葉を使うこともありますけど、所有権という言葉も使っていくことが多いので、どちらも覚えていく必要があると言えるのです。
「占有」の意味
占有とは、特定のものを支配下に置いている状態のことになるのですが、占有というのは所有しているわけではないので、使用、収益、処分は自由にできません。
所有者が別にいるものに関して、一定期間は使って良いと許可を得たりして、自分のものとして使用したりする状況を占有と言うのです。
自分のものではないけど、自分のもののように使えるということです。
「所有」と「占有」の用法や用例
「土地の所有者というのは羨ましいよな。
土地というのは数というか、面積が限られているものだし、高価なものだし、人に貸したりできるし、そういうものを自分のものにしてみたいわ。」
「この本は友達から借りて、俺が今占有している状態なんだ。
俺のものじゃないから、勝手に貸すことはできないけど、許可ととれば貸してやってもいいよ。」
所有と占有はややこしい
所有は自分のものであると言えるときに使うので、自由に使用などができますが、占有は自分のもののように使っているものでも、自分のものじゃないというときに使いますから、そこが所有と占有の違いと言えます。
法律などに詳しい人であれば違いは分かりやすいはずですけど、そうじゃない人にとっては非常に分かりにくい2つの言葉と言えると思います。