「云々(うんぬん)」とは、繰り返し言うことを意味しています。
「云」という文字は、「言う」という意味をもっています。
それに「々」という文字が続くことで、言ったあと、また言うということになります。
同じことを延々と何度も言う、くどくど繰り返し言うことです。
それ以外にも、文章や伝言等が長い時、省略するために「云々」をつけることがあります。
内容を明確にせず、ぼかしたい時に使われることもあります。
「云々」の意味
「云」という文字は、「言う」という意味を持つと先に書きました。
「々」は前の言葉を繰り返す言葉です。
くどくどと同じことを何度も言う、議論が延々と繰り返されることを「云々する」と言います。
ごちゃごちゃ言うという意味もあり、要点を得ず無駄に長いという印象を受ける言葉です。
人から聞いた言葉を省略する場合は、言葉の最後に「○○云々」と言います。
本来の読み方は「うんうん」になると思いますが、発音しにくいので「うんぬん」となります。
久々も「ひさひさ」ではなく「ひさびさ」とります。
「云々」の使い方
内容を省略したり、延々と続く話を省略したり、長い議論をするなどの意味で使った場合の例文です。
・まだ責任云々という話ではない。
まずは先方に頭を下げに行くべきだ。
・彼は将来のことを云々言っていたが、まだ志望校さえ決まっていない。
・すぐに返信をするように伝えたのですが、まだアポイントが取れないなどと云々。
・ここで云々していても仕方がない。
とりあえず相手の返事を待とう。
「云々」の類義語
云々の類義語としては、使うケースにより意味が少し異なります。
議論が続くことなどで「云々する」という場合であれば「あれこれ言う」となります。
省略や、内容をまとめたり、ぼかして使う場合は、「等々(などなど)」。
文章の場合は、「かくかくしかじか」を使うことができます。
延々と同じことを繰り返し言うことは「くどくど言う」「ブツブツ言う」となります。
「云々」まとめ
云々という言葉ひとつに、さまざまな使い方や意味を含んでいます。
省略するときなどに使うには便利な言葉ではありますが、使い方によっては注意が必要です。
きちんと説明をしたほうが良い場面には、使うことは避けることをお勧めします。
また、誰かの伝言などの場合は、云々を使うと誤解が生じやすいかもしれません。
不誠実な使い方にならないように、特にビジネスの場面では使い方に気をつけましょう。