子供を産む際に色々と不安に思う経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
出産の前にあれこれ考えるよりも、いざ出産をしてみたら案外大したことがなかったなぁ、などと思うことがあります。
「案ずるより産むが易し」はそんな場面を語源とした言葉です。
物事を行う際に、あれこれ考えるよりも実際にやってみることのほうが大切であるとこの言葉は示しています。
「案ずるより産むが易し」の意味
「案ずるより産むが易し」は、物事はあれこれ心配するよりも、実際にやってみれば意外とたやすいものだ、という意味の言葉です。
「案ずる」という言葉は「あれこれ思案する、考える」という意味を持っています。
お産は案外簡単なものであるということからできた言葉ですが、ことわざとして、広く物事全般に用いられています。
「案ずるより産むが易し」の使い方
「案ずるより産むが易し」の例文・使い方を紹介します。
・「転職に悩んでいるんだって? 案ずるより産むが易しというじゃないか、チャレンジしてみろよ」
部下や同僚、友達などに向けて、取り越し苦労をしないように励ましたり慰めたりする際に用いられることが多いことわざです。
友達が悩んでいるときに使ってみましょう。
似た意味のことわざ
「案ずるより産むが易し」と似た意味のことわざを紹介します。
・杞憂
・窮すれば通ず
「杞憂」は、杞の国の人が「空が落ちてくる」と本気で心配をしていたという中国の故事から来ている言葉で、「無駄な心配」を表す言葉です。
「窮すれば通ず」は「窮地に陥ったときにかえって物事が開ける」という意味のことわざで、現代風に言うと「ピンチはチャンス」という意味です。
まとめ
「案ずるより産むが易し」は「出産の前にあれこれ考えるよりも、いざ出産をしてみたら案外大したことがない」というところから生まれたことわざです。
物事はあれこれ心配するよりも、実際にやってみれば意外とたやすいものです。
何か大きなことをなそうとするときには、頭でっかちになってしまいがちですが、まずは難しく考えるのではなく手を動かすところから始めてみてはいかがでしょうか。