配分は「何かを分割して分け前として与えたもののこと」。

「割当」「配当」「分け前」と言い換えると分かりやすいです。

分配は「何かを分割して分け前として与える行為のこと」。

「分与」「分ける」「割り振る」と言い換えると分かりやすいです。

配分は分割された量の事ですから与えられた物量を意味し、分配は与える行為を意味しています。

配分は分配された分量のことを表します

配分は分け与えられた取り分の事で、その量や割合、程度のことも意味しています。

例えば配当金は株式の保有数に従って割り当てられる利益の取り分で、保有数が多ければ配当金も多くの量がもらえます。

配分されるものは例えば、お金や土地の面積、報奨金、仕事の役割などです。

配当金、報奨金、土地、役割は物であったり程度であったりします。

分配は分けるという行為を表します

分配は「分け配る」意味ですからものではなく行為を表します。

例えば、株式では会社の利益の中から配当として株主に還元する場合、株式数に従って割り振る行為となります。

マンションなどの土地の取り分は、マンション全体の敷地を各戸の占有面積に比例して分配しますし、家計も収入を家賃や食費、光熱費など必要項目に必要金額を分配します。

ゴミは資源ゴミや有価物とそうでないものに配分され、処理工場に分配されます

日常排出されるゴミは可燃ゴミ、不燃ゴミ、紙ゴミ、プラスチック、ペットボトル、危険物などに分別配分がされますが、再利用出来る資源性の高いゴミと焼却炉へ送られるゴミとに細かく再配分がなされ、処理される工場や業者に分配されます。

配分は目的に従って分けたものの意味が強く、分配は分けられたものを配る意味があります。

配分は名詞ですが動詞としても使われ、分配は動詞として使われます

配分は配当金や土地、水道光熱費に割り当てられた金額など形あるもの他、仕事の役割など仕事量や難易度により振り分けられる程度を表します。

それぞれ名詞として表すことが出来ますが、「配分する」と動詞に使われることもあります。

分配と同じ分けるという意味で使いますが、「1対3に配分する」とか「資源ゴミとそうでないゴミに配分する」など配分の前に配分割合や配分内容を示す言葉がつきます。

分配は単に分ける意味が強い言葉になります。

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