「残存」は、無くならずに残っていることです。

英語では「survival」「remain」で表されます。

「これは今日残存する最古の本です」は「This is the oldest extant manuscript today. 」「This is the oldest manuscript existing today. 」です。

「残存勢力」は「remains of an army」です。

「残留」は、残り留まることです。

英語では「remain」「behind」で表されます。

「コップには薬物が残留していた」は「Trace of the drug remained in the glass. 」です。

「中国残留孤児」は「Japanese children left behind in China after World War II」です。

「残存」の意味

「残存」は、以下のような意味です。

①無くならずに残っていることです。

②生き残っていることです。

以下のように使います。

古い風習が残存する地域 残存兵力を投入する 残存勢力

☆manuscript
名詞の意味は「原稿・草稿・文章・手紙」「写本・本」です。

形容詞の意味は「手書きの・タイプされた」です。

「ペン書きの原稿」は「a pen -written manuscript」です。

☆extant
形容詞です。

「記録・文章などが現存している」という意味です。

「残留」の意味

「残留」は、残り留まることです。

残ってたまったものです。

残りのしずくです。

以下のように使います。

大使館員だけが現地に残留した 残留孤児 残留物 残留農薬 

☆残留農薬 
収穫した農作物や土壌に残っている農薬です。

☆ポストハーベスト
「ポストハーベスト」は「収穫後」という意味です。

収穫した後の農作物 の農薬処理です。

防虫・防カビ・防腐などの処理をいいます。

残留農薬の危険性が指摘されています。

関連語

「名残」は、ことが過ぎ去った後、その気配や影響が残っていることです。

また、「別れを惜しむ時」を意味する場合もあります。

「名残を惜しむ」「冬の名残雪」のように使います。

「残り」は、全体からある部分を除いたあとの部分です。

「残りの人生を楽しむ」「残りはあと二つ」のように使います。

「残品」は、売れ残った品です。

「残品処分」のように使います。

「残部」は、残りの部分です。

特に、出版物で残っている部数をいいます。

「残部僅少・ざんぶきんしょう」のように使います。

「残務」は、まだ処理が終わらない事務仕事です。

「残務処理にあたる」のように使います。

「残余」は「のこり」「あまり」と同じ意味です。

「残余の財産」のように使います。

「残・ざん」は、「残り・のこり」と同じ意味です。

主に、差引勘定の残りをいいます。

「しめて一万円の残」のように使います。

「残存」は 無くならずに残っていること、「残留」は 残り留まることです。

「残存」「残留」は、類語です。

「名残」「残り」「残品」「残部」「残務」「残余」「残・ざん」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「無くならないで残っていること」です。

「残存」は、無くならずに残っていることです。

「残留」は、残りたまった物です。

「残存」は「ざんそん」とも読みます。

「残留」には、「後に残ってとどまる」という意味もあります。

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