聞・モンは「聞の呉音のこと」。
「未聞」と言い換えると分かりやすい。
聞・ブンは「聞の漢音のこと」。
「新聞」と言い換えると分かりやすい。
「聞」は漢音が多くなっています。
呉音は限定的で仏教用語以外では「前代未聞」が使用されています。
なお、「聞」の語源は「二人の人が横を向いている姿(門)と神の声を聞いていること」「聞き分ける」と言う意味があります。
「聞・モン」は呉音の発音のこと
「聞・モン」は呉音の発音のことです。
用例は「天子に奏聞(そうもん)、前代未聞(みもん)の出来事、名声のことを名聞(みょうもん)、仏の声をよく聞く声聞(しょうもん)、このように仏の言葉を聞いたという経文の冒頭の如是我聞(にょぜがもん)、四天王の一人である多聞天(たもんてん)」などがあります。
仏教用語が多いようです。
「聞・ブン」は漢音のこと
「聞・ブン」は漢音のことで用例はあまり多くありません。
「新聞配達、これは伝聞ですが、醜聞はスキャンダルのこと、百聞は一見に如かずと言う、この件はどうぞ内聞に願います、風聞によれば、見聞を広げる」などがあります。
その他「外聞が良くない、もはや旧聞に属する話、珍しい話は異聞、聞き及ぶは聞知」などもあります。
「聞」の訓読み、ことわざなど
「聞」の訓読みは「きく、きこえる」です。
ことわざに言う「聞いて極楽見て地獄」は聞くことと見ることは大違いと言うこと、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」、「百聞は一見に如かず」、「一を聞いて十を知る」は頭の回転の良いこと、「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」の「道」は人生の生き方のこと、「音に聞く」は噂に聞く良い評判のこと。
「聞・モン」と「聞・ブン」とは
「聞・モン」は呉音の発音のこと。
仏教用語が多く、「名聞(みょうもん)、声聞(しょうもん)、如是我聞(にょぜがもん)、多聞天(たもんてん)」などの外「百聞は一見に如かず」などの使い方もあります。
「聞・ブン」は漢音の発音のことです。
「新聞、伝聞、醜聞、内聞、風聞、見聞、外聞、旧聞、異聞」などがあります。