「割りに」は、「思ったよりも」という意味です。

英語では「comparatively」「fairly」「rather」で表されます。

「わりに早く着いたね」は「You arrived earlier than I expected. 」です。

「この家は建築費の割によくできている」は「The house is well built, considering how little it cost. 」です。

「割合」は、「比べてみたところ」という意味です。

英語では「comparatively」で表されます。

「今日は割合早く来た」は「He arrived comparatively early today. 」です。

「彼女はピアノを割合上手にひいた」は「She played the piano very well, considering. 」です。

「割りに」の意味

「割りに」は、「思ったよりも」「わりあいに」「わりと」という意味です。

以下のように使います。

割りによくできた 幼いが割りにしっかりしている 割りに面白い本 割りに早く帰れた 割りに楽な仕事だった

☆fairly
副詞です。

「かなり・相当に」「公平に・公正に」「まったく・すっかり」という意味です。

「その家にはかなり大きな庭があった」は「The house had a fairly large garden. 」です。

※否定文では用いられません。

「割合」の意味

「割合」は、以下のような意味です。

①物と物の比です。

全体と比べた比率です。

「歩合」「比率」と同じ意味です。

②「割り当て」「割り勘」です。

③副詞です。

「比べてみたところ」「比較的」「思いのほかに」「割りに」という意味です。

以下のように使います。

割合面白い 安いが割合美味しい 割合によくできている 彼の業績は割合知られていない 

割の漢字

字義は「わる・さく」「たつ・断ち切る」です。

解字では、「?(刀)+害」で構成されます。

「害」の部分は「たつ」を表します。

「刀」を付して「断ち切る」を意味します。

※「割く・さく」と「裂く・さく」の使い分け
刃物などで切り開く場合には「割く」を使います。

また、「取り分けて他の用にあてる」という意味もあります。

「魚を割く」「紙面を割く」のように使います。

無理に二つに離す場合には「裂く」を使います。

「紙を裂く」「仲を裂く」のように使います。

「割りに」は 「思ったよりも」という意味、 「割合」は 「比べてみたところ」という意味です。

「割りに」「割合」「比較的」「結構」は、類語です。

「なかなか」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「他と比べて思った以上であったり、かなりの程度であったりするさま」です。

「割りに」は、「割合」よりくだけた言い方です。

日常の話し言葉です。

「割りと」「割かし」は、もっとくだけた言い方です。

「割合」は、「あの映画は割合に面白かった」のように、「割合に」という形で使うこともあります。

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