往生は「人が亡くなること、あの世で生まれ変わること」。

「死亡」と言い換えると分かりやすい。

立ち往生は「行くことも引き返すこともできない状態になること、弁慶が立ったまま死ぬこと」。

「行き詰まり」と言い換えると分かりやすい「往生」は「往くと生まれる」ですから、「あの世、仏の世界に往き、生まれ変わること」を意味しています。

「立ち往生」は行き詰まりのことです。

「往生」は死ぬこと

「往生」は一般的に人が死ぬことを言います。

本来の意味は「この世からあの世に往って、生まれ変わる」ことから「往生」と言う言葉ができました。

一般的な使い方では「困った」時に使われます。

「電車が動かなくなり往生したよ」「人が集まらなく、往生した」、本来の意味で「人間、大往生をしたいものだ」「なんとも往生際が悪い奴だ」などと使います。

「立ち往生」は行き詰まりのこと

「立ち往生」は立ったまま死んだ「弁慶の立ち往生」から来た言葉です。

転じて、「どのようにしてよいか分からなくなること、行き詰まること、進退窮まること」などを言います。

「電車は停電事故で立ち往生した」「吹雪の峠は車列が立ち往生している」「イヌに追われた逃走者は袋小路に逃げ込み、立ち往生していた」などと使います。

「往生」は困ること、「立ち往生」は非常に困ること

「往生」も「立ち往生」も本来の意味は「死ぬこと」ですが、転じた使いかたは、「困ったこと」に使います。

「往生した」と「ついに立ち往生だ」は程度が違います。

「往生」は単に困ったときに使い「お金を落としてしまい往生した」と使い、「立ち往生」は追い詰められてより困ってしまうことです。

「会社の経営が行き詰まり、立ち往生野末、倒産してしまつた」と使います。

「往生」と「立ち往生」とは

「往生」は「あの世に往き、生まれ変わること」を意味する言葉ですが、一般的には人が死ぬことを言います。

「大往生だった」「やっと往生したな」「往生際が悪い」と使います。

転じて「往生した」は「困ってしまった」ことになります。

「立ち往生」は「弁慶の立ち往生」が語源ですが、「行き詰まること、進退窮まること」の意味になります。

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