習慣は「特定の個人にとって長く繰り返し行われてきたものが、当たり前の状態になっていること」。

個人にとって当然のように行われることというのが重要と言えます。

慣習は「特定の団体や集団、社会において長く行われてきたものが当たり前の状態になっていること」。

個人ではなく、集団や社会という点が特徴と言えるのです。

「習慣」の意味

習慣というのは、特定の個人にとって長く同じことを続けてきたがゆえに、それを行うことが当然の状態になっていることです。

意識的に行うこともあれば、無意識に行うこともあるのですが、結果的に繰り返し行っていることがあるならば、それは習慣と言えます。

しかし、個人に対して使うことが多いというのが特徴となっています。

「慣習」の意味

慣習というのは、特定の集団や団体、そして社会といった複数人が集まっている中で、長く行われてきたことが当然の行為になった状態です。

個人ではないというところがポイントで、これが慣習の定義において大きな部分と言えます。

伝統という言葉にも近いと言えますが、慣習は複数人がいる中で当然に行われる状況が発生しないといけないのです。

「習慣」と慣習」の用法や用例

「私は毎朝起きたらすぐに歯磨きをするというのが習慣になっている。

意識的にそうしたわけではないが、気が付いたらそういう状態になっていたのだ。

「日本では電車に乗る際には列を作り、ドアの両端で降りる人が全員出てくるのを待って、それから乗車するという慣習がある。

ルールとして定まっているわけではないが、ほぼ全員がそれをやっている。

習慣と慣習は個人と集団の差

習慣と慣習という言葉に関しては中身の違いはそこまでないものの、その言葉を使うことができる対象となるものに違いがあるのです。

習慣は主に個人に対して使う言葉で、慣習は主に集団に対して使う言葉です。

集団の規模は特に問われず、身近なグループというものから、社会全体といったものまで幅広く使うことができるのです。

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