陣中見舞いは「あることに立ち向かっている人に激励する意味で送る金品のこと」。
「激励品」と言い換えると分かりやすい。
買収は「ある目的達成のために金品を贈り相手を懐柔すること」。
「贈賄」と言い換えると分かりやすい。
現代は「奮闘している人に激励する意味で贈る行為」と変化しています。
政治の世界では「買収」の隠れ蓑になっています。
「陣中見舞い」は、古来、敵を激励すること
古来、「陣中見舞い」とは「敵陣に敢えて激励品を贈る美談となる利敵行為」であったのですが、それが「何かに奮闘している人に激励する意味で金品を贈呈する行為」に変化しています。
困難な仕事、選挙活動、救助活動、復興活動、捜索活動など激励したくなる人達に贈るものになります。
また、個人で奮闘している受験生にも送ることがあります。
「買収」は懐柔工作のこと
「買収」はある目的の達成のために金品を相手側に密かに贈呈し、懐柔を行う行為のことです。
仕事を受注したい企業が該当公務員や担当政治家に「どうかよろしくお願いします」と内密に金品を贈ることです。
発覚しそうになると「懇親、情報交換、陣中見舞い」などの隠れ蓑を出してきます。
しかし、多くはマスコミの追及に遭い事件化してしまいます。
「陣中見舞い」と言う「買収行為」
選挙活動中の「陣中見舞い行為」は一定の範囲で合法化されています。
酒などの飲食以外の金品については1人1年間150万円までよいとされているようです。
しかし、「陣中見舞い」なのか「買収行為」なのかはあいまいなことが多いので、「隠れ蓑」に使われることがあります。
過去にも政治家の票の取りまとめを依頼する「買収」が幾度も発覚し摘発されています。
「陣中見舞い」と「買収」とは
「陣中見舞い」は「敵陣に敢えて激励の意味で酒や肴を贈る美談となる利敵行為」のこともありましたが、普通は「自陣を激励すること」と言えます。
しかし、それが選挙期間中に行われると「陣中見舞い」なのか票の取りまとめ依頼の「買収」なのか言い分の別れるところとなります。
過去の事件では、大体が「買収目的」のものと認定されているようです。