海上保安庁は「日本の行政機関のことで、海上の安全を役割とする警察的な組織のこと」。
「海の警察」と言い換えると分かりやすい。
水産庁は「水産資源の保存を主たる任務とする機関のこと」。
「水産資源確保」と言い換えると分かりやすい。
「海上保安庁」と「水産庁」とは共に海に関係した役所ですが、その目的とすることは異なります。
しかし、密漁船対策では共通するものがあるのです。
「海上保安庁」は海上の犯罪防止や密漁船対策などを行う機関のこと
「海上保安庁」は国土交通省管轄で海の警察の仕事を行っています。
巡視艇や航空機などによりテロ対策や犯罪防止、取り締まりなどを行い、外国の沿岸警備隊のような役割ですが外国のような軍隊組織ではありません。
韓国や中国からの密漁船の摘発を行い、密漁船への立ち入り検査権も保持しています。
基本的に領海や接続水域、EEZ 水域の安全確保を任務としています。
[「水産庁」は農林水産省の管轄
「水産庁」は水産資源の保存管理や安定供給を行いますから、「海上保安庁」とは異なり平和的なイメージを受けます。
しかし、役目柄、外国の密漁船については厳しい対策が行われています。
「漁業調整事務所」と言う水産庁の地方支部部局は漁協の行政事務や密漁船の取り締まりを行っています。
「海上保安庁」と同じ様に船舶の立ち入りや調査及び密猟が確認されれば逮捕権も保持する強力な機関です。
「海上保安庁」と「水産庁」と「海上自衛隊」との役割
密漁船対策に関して言えば、「海上保安庁」に主たる任務がありますが、中国などのサンゴ密猟船団や韓国密漁船には到底非力に映ります。
しかし、頼みとなる海上自衛隊の出動には厳しい要件が課せられているため、民間の密漁船を取り締まることはできません。
中国や韓国が国として密猟を容認しているなら出動も正当化されるべきですが、証拠もありません。
少なくとも自国船の取り締まりはしていないようです。
そこで「水産庁」の機動的な取り締まりが求められているのです。
「海上保安庁」と「水産庁」とは
「海上保安庁」は国土交通省に属し、海の警察としての役割を持ちます。
密漁船取り締まりもその任務で侵犯を繰り返す中国にも対策が忙しいですし、北朝鮮の不審船にも注意が入ります。
「水産庁」は農林水産省に属し、主に水産資源の確保や維持管理を主たる任務としていますから、その意味で、外国の密漁船には厳しい姿勢が取れるのです。
「海上保安庁」と連携をしてロシアのように密漁船拿捕を行ってほしいものです。