泡は「液体に現れる気体が入った半球状または球状のもののこと」。
「気体球」と言い換えると分かりやすい。
粟は「穀物のこと」。
「雑穀」と言い換えると分かりやすい。
「泡」も「粟」も読みは「あわ」で、慣用句やことわざなどに多く使われます。
読みが同じために間違え入れ替えて使うこともある言葉です。
特に「濡れ手に粟」を「濡れ手に泡」とする間違えがあります。
「泡」は気体の入った球のこと
「泡」は特に水の「水泡」や液体の「気泡」等が分かりやすいものです。
液体内や表面に発生をするもので、中には空気やガスが入っています。
ことわざや慣用句似使われることも多く、苦労が一挙に無駄になる意味の「水泡に帰す」、慌てる様子を言った「泡を食う」、労せず入ったお金のこと「泡銭(あぶくぜに)」などと使います。
「粟」は雑穀の一つ
「粟」は五穀の一つとして栽培され、昔からと共に食料とされるものです。
米粒に比較して大分小さい粒のため、「濡れ手に粟」と言う言葉が生まれました。
「濡れた手には多くの小さい粟粒が付くこと」から「労せずに多くの利益を得ること」と言う意味で言われています。
これを「濡れ手に泡」と勘違いすることが起きます。
「濡れ=水=泡」と言う発想なのか間違えます。
「泡を食う」と「粟を食う」
「泡を食う」は本当に「泡」を食べることではなく「あわてる」の「あわ」のことを言っているのです。
読みが同じ「泡」の字を当てているだけです。
従って、「粟を食う」と間違えても全くの間違いとは言い切れないことになりますが、間違いは間違いです。
また、「泡」は「シャンパンなど発泡酒」のことを言うことがあります。
「泡」と「粟」とは
「泡」と「粟」とは読みが「あわ」のため、慣用句などで間違えが起きることがあります。
間違えて「濡れ手に粟」とするべきところを「濡れ手に泡」としてしまうことがあります。
「泡=水=濡れ」と連想するためです。
同じ様に「泡を食う」も「粟を食う」と間違えることが起き、「粟=食べ物= 食う」と言う発想のためです。
「あわてる」の「あわ」を「泡」にかけた言葉です。