大勇は「特に必要と思える場面で表す勇気のこと」。
つまり、特に勇気が必要と言えるような場面で見られる勇気なので、これを使う場面はあまり多くないです。
蛮勇は「勢いだけの向こう見ずな勇気のこと」。
つまり、後先考えないで発揮する勇気という意味になります。
大勇とはやや意味は異なっていますが、同じようなシーンで使えるケースもあります。
「大勇」の意味
大勇とは、特に必要と思える場面で表す勇気のことです。
勇気を出すべきと言える場面で出す勇気という意味になります。
したがって、使える場面はかなり限定的であるという言い方ができるでしょう。
また、大勇という言い方はそんなに有名ではありません。
したがって、知名度は高くないので、知らない人はそれなりに多いでしょう。
「蛮勇」の意味
蛮勇とは、勢いだけの向こう見ずな勇気のことです。
勇気という言い方はできるものの、評価しづらい勇気に対して使います。
後先を考えないなどの意味が込められており、批判的な意味で使われる言葉になるでしょう。
大勇も向こう見ずなケースがあり得るので、そういう意味では似ている箇所はありますが、同じ意味ではありません。
「大勇」と「蛮勇」の用法や用例
「ここぞという場面で発揮される大勇については、それなりに評価できる面はあるだろうけど、その人の能力などを考慮したときには、あまり評価できないケースもあるはずだ。」
「蛮勇というのは、向こう見ずな勇気であるがゆえに、どうしても評価しづらい。
勇気を発揮する場面というのは、もっときちんと考えた方がいいと思うんだよ。」
大勇と蛮勇は意味で区別ができる
大勇と蛮勇に関しては、表記はそれなりに似ているものの、意味は同じとは言い難いです。
したがって、両者はそういう部分において違いを見出すことができるはずです。
また、使用頻度で言えば、蛮勇の方が高いでしょう。
大勇は多くの人が知らない表現になりますが、蛮勇は知っている人はそこそこいると思われます。
ここは覚えておきましょう。