偶然は「思いがけない状況のこと」。

本人が事前に予測することができず、かつ発生した出来事に関して因果関係がよく分からない状況のこと。

たまたまは「思いがけない状況のこと」。

意味としては偶然とほぼ同じではあるものの、因果関係がはっきりしないという部分は条件になっていないので、より広い状況で使うことが可能な言葉です。

「偶然」の意味

偶然というのは、思いがけない状況ということですが、事前にそういった出来事が起きることを予測することができず、かつ起きた出来事に関してなぜ起きたのかという因果関係がよく分からないようなときに使われます。

したがって、偶然という言葉は本人にとって、不思議な状況という意味合いも含むので、そういう特徴があるということになります。

「たまたま」の意味

たまたまというのは、思いがけない状況という意味で、偶然とあまり変わりませんが、本人が事前に予測することができなかった場合のみではなく、多少は予測できた場合を含みます。

また、因果関係がはっきりしないという必要はなく、なぜそのようなことが起きたか説明できるときにもたまたまという言葉を使うということになっているのです。

「偶然」と「たまたま」の用法や用例

「この前、近所のコンビニに行ったら2日連続で友達と偶然会ってしまったんだ。

普段そういうことは全くないのに、2日連続で起きるとは本当に偶然だよな。

でも、なんでそういうことが起きたのかは分からないんだよ。」

「今週はずっと雨だな。

梅雨でもないけど、たまたまこういうことが起きることもあるか。

ありえない範囲ではないだろうし。」

偶然とたまたまは使い分けが難しい

偶然とたまたまというのはどちらも思いがけない状況のことですが、事前に予測が可能か、不可能かという点や因果関係を説明できるか、できないかという点で違いが存在することになります。

したがって、違いはあると言えるものの、偶然とたまたまどっちを使うべきかという判断を現実的にすることはなかなか厳しいと言えるはずです。

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