盆暗は「ぼんやりしている人のこと、先の見通しがつかない人のこと」。
「ぼんやり」と言い換えると分かりやすい。
間抜けは「愚かな人のこと、ものごとをキチンと出来ない人のこと」。
「愚か」と言い換えると分かりやすい。
「盆」は丁半ばくちで壺を振る場所及び掛札をやり取りする場所になり、丁半ばくちに勝てない人のことを「盆に暗い」と言うようになったと言われます。
「盆暗」は昔の愚か者
「盆暗」と言われると「丁半ばくちに負け続ける人、先が見通せない人」と言う意味になります。
昔も今も「盆暗」と言われれば、「ぼんやりして目先の利かない人」と言うことになります。
「盆暗」自体余り使われませんが、人から不愉快な思いを受けた時にののしる言葉で使われることがあります。
人にぶつかってしまうと相手により「この盆暗、どこを見て歩いているんだ」とののしられます。
「間抜け」は間が抜けていること
「間抜け」は「間が抜けていること、凡ミスやうっかり間違いが多い人、チャンスを逸してしまう人などのこと」を言います。
特にチャンスや時期を逃してしまう人のことを言うようです。
「間」は芝居や音楽などに不可欠なもので、全体の調和を取るものになりそれがずれることや抜けてしまうことはバランスが崩れることになります。
「盆暗」と「間抜け」はやや似た言葉
「盆暗」と「間抜け」はどちらも人をののしる時に出てしまう言葉で、やや似ています。
「間抜け」は「馬鹿、阿呆」と並んでよく使います。
「盆暗」はほとんど死語かも知れませんが、「ぼんやり」して凡ミスをすると言われるかも知れません。
何かの準備を任され、用意したものに一番必要なものがなかったりすると「間抜け」呼ばわりされます。
「盆暗」と「間抜け」とは
「盆暗」の「盆」は、昔の丁半博打場に合った「盆茣蓙」のことで博打そのものを意味しました。
博打に負け続けるような人のことを「盆暗」と言ったのです。
現代では「盆暗」は「気が利かない、先が見えない、ぼんやりしている」と言う意味で使います。
人をののしる時に良く使いますが、今はほとんど死語のようです。
「間抜け」も「馬鹿」などと一緒にののしる言葉として使われます。
「時期を逃すことやミスを続けけること」を言います。