国権は「国家権力のこと、国を統治する権利のこと」。
国は発動できる権利を指しており、他の国に対して、国民に対して何かを行う際に使われることが多いです。
政権は「国の政治機構を動かす政治権力のこと」。
基本的には選挙の結果、多数派となった政党がこれを担当することになります。
政権政党という言い方をする場合もあると言えるのです。
「国権」の意味
国権とは、国家権力のこと、国を統治する権利のことです。
一般的には国民を支配する権利といった意味で使われます。
この場合の権力は基本的に国民に対して発動されますから。
私たちは日々この国権の影響を受けながら生活している状況と言えます。
でも、他国に対しても国権を使う時もありますから、そういう部分まで覚えておくといいです。
「政権」の意味
政権とは、国の政治機構を動かす政治権力のことです。
政治機構を動かすことができる存在は限られていますが、それが可能になる存在に与えられているのが政権です。
たいていは内閣に対して与えられる権利となっており、内閣こそが政治機構を動かして、実際に政治を行っていくことになります。
そこは知っておくといいと言えます。
「国権」と「政権」の用法や用例
「国権というのは非常に強大で、国民はそれに従っていくしかない。
国が国民を支配することで、ある意味秩序が保たれている面もあるから、仕方ないのかなとは思うけどね。」
「政権を担当する内閣の場合には、国のいろいろな部分を操作して、国の基礎となる部分を含めて仕組みを決めることがしやすい。
そこが強みと言えるのだろうな。」
国権と政権はちょっと意味が違う
国権と政権はともに国を動かす権力を指しています。
したがって、大雑把に言えば両者は同じような意味の言葉と言えるのです。
でも、国権は国民を支配する権利という意味もあり、そこは政権とはちょっと違うかもしれません。
政権も結局は最終的に国民に影響があるので、そんなに大きな違いではありませんが。
こういった部分は覚えておきましょう。
