うぶは「世間ずれしていない女性のこと、まだ男女のことを理解していない女性のこと」。
「娘」と言い換えると分かりやすい。
おぼこは「異性と交渉をしていない女性のこと、世間ずれしていない女性のこと」。
「処女」と言い換えると分かりやすい。
「うぶ」や「おぼこ」は今や死語ともなりつつあります。
現代の様に性があからさまになってしまっては、使わなくなっても不思議ではありません。
「うぶ」はすれていない女性のこと
「うぶ」はいわゆる「すれからし」の様に世間ずれしていない女性のことを言います。
性に疎いことを揶揄する言葉ともなっています。
「男に騙されるのはうぶな証拠」「うぶな女性など今どきいるのだろうか」「結婚相手にはうぶな方が良いかも知れない」などと使います。
「うぶ」は「産湯(うぶゆ)」など「産」「初」「生」などの意味があります。
「おぼこ」は幼いこと
「おぼこ」は性に疎いこと、処女のこと、娘のことなどを意味します。
また、ひな人形の顔立ちの様にあどけない童顔のことも言います。
山形弁では「子供」のことをまた、魚の「ボラの幼魚」のことも言います。
「おぼこ」の語源は「うぶこい」または「うぶこ(産子)」から来ている言葉で「うぶ」と同じ意味になります。
「おぼこな」も派生した言葉です。
「うぶ」と「おぼこ」とは同じ語源
「うぶ」も「おぼこ」も「産」から来ている言葉になります。
「産」は「産湯(うぶゆ」や「産着(うぶぎ)」「産毛(うぶげ)」「産声(うぶごえ)」などと使うように「うぶ」と発音します。
「おぼこ」も「うぶ子」が訛ったもので「うぶ」と同じなのです。
ですから、「うぶ」も「おぼこ」も同じ語源の同じ意味の言葉となるのです。
「うぶ」と「おぼこ」とは
「うぶ」は性に疎い若い娘のことを意味します。
「産=うぶ」と読ませて「生まれたまま」と言う意味になり、「産着、産湯、産声、産屋、産土神」などの言葉があります。
「おぼこ」も語源は「産」で「産子(うぶこ)」が訛り「おぼこ」となったものです。
最近ではあまり使われなくなった死語のような言葉ですが、「うぶ」は揶揄する言葉として使われます。