普通ガラスは「ケイ砂を主原料として主にフロート法で作られるガラスのこと。」
「板ガラス」と言い換えると分かりやすい。
耐熱ガラスは「普通ガラスにホウ酸を加えて作られるガラスのこと」。
「ホウケイ酸ガラス」と言い換えると分かりやすい。
似たようなガラスで強化ガラスと言うものがありますが、普通ガラスと成分は同じですが、製法に違いがあります。
「普通ガラス」はケイ砂が主成分
いわゆるガラスは大半が板ガラスとなり、フロート法で製造されています。
原料はケイ砂にソーダ灰や石灰石、ドロマイド、ガラス片などを混ぜて造ります。
板状にするために,錫が溶けたプールに溶解した原料を流し込みます。
こうすることで錫の上に浮いて広がりながら平らになるのです。
これをフロート(浮き)法と言います。
ガラスは身の回りに溢れているもので窓や食器、照明、工業、光学、光ファイバーなど多岐に亘ります。
「耐熱ガラス」は原料にホウ酸を入れて作るガラス
「耐熱ガラス」は原料にホウ酸を混ぜます。
80%のケイ酸に対して10%以上のホウ酸を入れます。
そのため「ホウケイ酸ガラス」とも言われます。
「ホウ酸」は熱を加えると収縮する性質を利用して耐熱効果を出します。
熱で膨張するガラスは「ホウ酸」で割れることを防ぐことが出来ます。
耐熱温度は450~1200度と言われています。
「耐熱ガラス」にはテンパックスや石英ガラスがあります。
「耐熱ガラス」と「強化ガラス」「普通ガラス」の違い
「強化ガラス」は普通ガラスと同じように造られますが、表面だけ冷風で冷やし強化層を作るのです。
ですから、原料は「普通ガラス」と同じになります。
「耐熱ガラス」は原料に「ホウ酸」を大量に混ぜることで「耐熱性」を持たしているのです。
熱膨張を「ホウ酸」の収縮性により相殺して、割れにくくしていると言う原理です。
「普通ガラス」と「耐熱ガラス」とは
「普通ガラス」は板ガラスとして作られることが多く、フロート法により板状にしています。
原料はケイ酸(ケイ素)にソーダや石灰などを混ぜて作られます。
窓や食器、照明などの外、広く工業や光学分野に使われています。
「耐熱ガラス」は原料にホウ酸を入れホウ酸の収縮性を利用して「耐熱性」を出しています。
実験ガラス器具や台所用品、食器などに使われます。